第18話 事初めてのXXX

 落ち着いた頃を見計らい、これからの事をシェリーに伝える事にした。


「これから冒険者としてやっていきたいが、盗賊を殺した時に得られた経験値でレベルがかなり上がり、ステータスもかなり上がったようだ。だから俺自身は恐らく普通の冒険者よりはかなり強い筈だとの自負は有る。だが、それでも一人ではやっていけない。一緒にパーティーを組んで色んな所を回ってくれないか?」


「私でお役に立てるかは分かりませんが、ランスロット様の居る所がシェリーの居場所です。地獄の底までお供します」


 即答だった。

 地獄の底って何だよ!と突っ込みたかったが、有難うと感謝を述べ次の話に移った。


「これから話す事に関係するし俺も鍛える必要があるけれども、シェリーのレベルを上げたりして、生き残る為の術を与えたりして生存率を上げていきたい。先ずはスキルを一つ付与したいんだ」


 キョトンとした眼差しでこちらを見つめる。よく分かっていないまま返事を返してきた。尤もスキル付与は初めてなので、俺にもどうなるか分からない。


「お願いします」


 二つ返事が返ってきた。

 真剣な眼差しで吸い込まれそうになる。いかんいかん。可愛い過ぎてついちゅーしたくなってしまうが我慢我慢。今それをしたら奴隷の主人の立場を利用しただけのただの下衆だ。


「じゃあ行くよ」


 そう言ってから左の胸元に手を当ててスキル付与を試みる。なんとなく心臓に近いところに魔力の流れを感じ、そこに手を置いた。勿論むねを揉むなんて無粋なまねはしない。


 早速画面表示が出た。

 

 付与スキルを選択して下さい


 隠密を選択すると、付与者を選ぶように求められた。奴隷一覧のシェリーを選ぶ。するとシェリーがびくんとして驚いた表情をして俺の手を必死に掴み出した。


「大丈夫か」


 と聞くと頷いた。


付与を実行します 

n/y


選択肢を聞いてくるのでyを選択。

 実行中と出た瞬間から俺は無性に気持ち良くなってきた。シェリーを見ると顔つきがやばかった。恍惚に浸っている女の顔だ。俺も下半身がおかしい!いかんいかんこれは絶対やばい奴だ。はうっ!


 シェリーの顔が苦悶の表情をしたり、びくんびくんと体が痙攣?して、ぴくぴくしながら俺にしがみついて来て、急に息が荒くなり喘ぎ声が聞こえた。


「イヤー」とか、「はあああ」


 艶かしく唸ったと思うと急に力尽きた。どうやら失禁したようだ。

 そして俺もパンツの中がやばい事になった。スキルの移動って凄まじい。


 シェリーを見ると恨みがましくこちらを見つめている。それでも俺はステータスを確認したが、シェリーはちゃんと隠密を取得していたが、シェリーは我に返ったようだ。


「ランスロット様、酷いです」


 そう言いながら慌てて起き上がり、トイレに駆け込んでいった。

 戻ってきたシェリーはモジモジしながら聞いてきた。


「あのう、お着替えしても宜しいでしょうか?」


 俺は頷くしかなく、昨日身に着けていた下着と服を持ってトイレに着替えに行った。

 昨日のうちにシェリーが洗っていた下着等をひっ掴むように急ぎ持っていったようだ。


 シェリーが戻ってきたのを見て俺も着替えてくる!と言い着替えに行き、着替え終わってトイレから戻った。


 別段部屋で着替えても背中をむけたりすればどうという事は無いのだが、流石に今の状況からは無理だった。


「ちょっと風呂場で着替えたのを洗ってくるよ」


「私も洗うので貸して下さい」


 シェリーはダッシュで俺のヤバヤバな下着を奪ってお風呂に籠もってしまった。


「いやいやいやいや、シェリーさんそれは流石にやばい!やめて~」


 必死に訴えたが


「ダメです」


 と聞いてくれなかった。こんなアホな事で命令なんぞ出来ない。

 シェリーが洗った物を干した後で、俺は人生初めての土下座をして謝ったが、シェリーは驚いて俺を立ち上がらせた。


「ちょっと驚いただけですし、今は落ち着いたので大丈夫です。ランスロット様の下着は凄い事に成っていましたが、あの汚れは何なのでしょうか?臭も…」


「初めて行った行為で、不測の事態だったんだ」


 そう伝えて、結果に驚いている旨を伝えたらあっさりと許してくれた。


「真面目にこっちの状況も伝えるし、茶化す事もしない。今後の事もあるので、大事な話なので恥ずかしがらないでちゃんと答えてね」


 そう言い含めて、まずはこちらの状況から伝え、シェリーの様子から何がおこったかは何となく分かるが、それでもちゃんと教えてもらった。

 つまり、スキルの移動が終わった瞬間に、お互い逝ってしまったと言う事だった。シェリーの場合、最後は尿意を抑えられなくなり失禁したという。確かにつーんとした匂いがシェリーからしていたな。俺は別のが出てしまったが。しかもそれを洗わせてしまった。

 最低だ。自分の事では無く、何が付着している下着を洗ったのかが分かり、シェリーは真赤になった。

 要はそのおかげで着替える必要が発生したと理解した。取り敢えずお互いに開きなおった。


「次にスキル付与をする時は、今回の事を考慮しなきゃね。おトイレ済ませてからする必要が有るね」


 と説明したがシェリーはムスッとした。その顔も可愛いのだが。


「ラ、ランスロット様のばかばかばか!」


 モジモジしながら胸ぽかをしながら言われてしまった。なんだよこの可愛い生物。


 スキル付与はやば過ぎた。今試しておいて良かった。

 男相手には絶対にしないと心に誓った衝撃の事態だった。シェリーにもう一度話した。


「失禁させちゃってごめんな。でも強くなり、この世界で生き残って行く為には必要な事なんだ。恥ずかしいけど大事な事なんだ」


 そう言うときょとんとしつつも頷いてくれた。


 気を取り直して次のステップに移る。


「シェリーに今から俺の秘密を伝えるから、絶対に誰にも言わないようにお願いしたい。これはあくまでもお願いだ。シェリーを信用しての話だよ」


 そう釘を刺し、この世界に召喚された事やスキルの説明をしていった。また、記憶の事。勿論先程の事は誰にも言わないと思うけど…

 話し終えたら俺はいつの間にか涙を流していたが、シェリーは俺を抱き寄せて胸に頭を抱き寄せてくれていた。


「大丈夫です。シェリーがついています」


そして胸で泣かせてくれた。

 シェリーの胸は柔らかく暖かかった。純粋に心地良かった。それにシェリーの心臓の鼓動が心地良く落ちつくのだ。

 気が付いたら俺はシェリーを抱きしめてベッドで寝ていた。


「シェリー有難う」


 そう呟いたら、いつでも胸をお貸し致しますと言ってくれた。この4日でと言うか、生まれてから一番、人の温もりに感謝した瞬間だった。不覚にも胸の感触を楽しむ事をせず、本格的な眠りに落ちるのであった。 


以下今のステータス


 名前 ランスロツト

 年齢 18

 ラベル 6➡26

 生命力 60/161➡1083/1083

 魔力  147/161➡1083/1083

 強さ  225➡1424


 ギフト 


 スキルマスター3

 アイテム強化

 従属魔法

 隠蔽(神)






 スキル


 分析2

 獲得経験値5倍

 獲得経験値共有

 成長率5倍

 成長率共有




 気配察知3

 無詠唱魔法発動

 魔法効果増大


 槍術1

 ナイフ術1


 棍棒術1


 投擲術1   


 剣術(片手剣)3

 剣術(二刀流)1

 弓術1

 暗殺術1

 威圧1

 統率力1

 火魔法2

 水魔法2

 生活魔法1

 体力強化1  

 隠密2

 罠解除1

 鍵解除2


 スキルストック

 ナイフ術1 2

 棍棒術1 2


 魔法


 ファイアーアロー

 ファイアーボール

 ファイアーウォール


 アイスアロー

 ウォーターボール

 アイスウォール


 生活魔法


 職業 無所属


 称号

 彷徨える異世界人



 名前 シェリー・ハリントン

 種族 ヒューマン

 性別 女性(処女)

 B82 W56 H82

 身長158cm

 年齢 16

 レベル 2

 生命力 50/54

 魔力  79/79

 強さ  58

 ギフト


 歌姫


 スキル

 剣術(片手剣)1

 隠密1

 馬術2

 交渉1

 算術1

 殿方奉仕

 風魔法1(封印中)


 魔法(封印中)


 ウインドカッター

 スピードアップ


 職業 無職


 称号

 奴隷 (ランスロット)

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