第35話 魔物と 戦闘と〔使役〕
ルネ師匠の集団転移魔法でウィンドハースとの国境の関所までは一瞬で移動し
その後は馬車でヴィエールの森の近くの村まで来た
関所から村まではかなり距離があったのでつぎの日の夜になっていた
今日はとりあえず宿で休むことになった
次の日の朝、僕たちは森へ向った
「気をつけろよデクス、いつ魔物がでてくるかわからないからな」
いつ魔物が出てくるかわからない、か
そうだ空間属性の魔力を薄く広げるようにするイメージで[探知]とか出来ないかな
やってみよう
お?できたっぽいかな
前方100mくらい離れたところににオオカミっぽいのがいる気がする
「父上、多分この先100m位にオオカミの魔物がいると思います」
「あれ?[探知]ってもう教えたっけ?」
「いえ、今やってみたら出来ました」
「そうか、この森に出るオオカミ型の魔物はヴィエールクロオオカミかヴィエールシロオオカミだけだったはずだ
よく縄張りをめぐって争っているらしいな」
「縄張りがすぐ変わるからどっちかわかんないんだよね~
私も体型までしかわからないし
[探知]が得意な友達は種類や代替の年齢もわかるって言ってたっけ」
極めればそんなことまでわかるのかすごいな
「試したいことがあるので僕に任せてもらえますか?」
「試したいこと?なにをするんだ?」
「〔翻訳〕と〔使役〕のスキルを試してみようかと」
しばらく歩いて[探知]で見つけた魔物のところに到着した
草むらに隠れて確認したら体色は白色だった
「シロオオカミのようですね」
「少し小さいか
どうやらまだ成体ではないようだ」
高さが僕の身長と同じくらいだがこれで小さい方なのか
草むらから出てみる
警戒しているのか僕のほうを向きつついつでも逃げれる体制に入った
『あーあー そこのシロオオカミさん聞こえる?』
『えっにんげんがぼくらのことばをしゃべってる⁉』
おっ通じたっぽい
『聞こえるようだね
僕は君とは戦うつもりはないよ
君は一人?いや一匹のようだけど群れは?』
『はぐれちゃった』
まだ少し警戒されているようだが質問には答えてくれた
『僕には魔物を従えるスキルがあるんだけど僕の従魔になってくれない?』
シロオオカミは悩んでいるようだ
『いいよ
ここにいてもクロオオカミにころされちゃうだろうし』
『ありがとう』
ヴィエールシロオオカミが仲間になった
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