第70話 カクヨムが我々に求めるもの

 いまカクヨムのトップページにお知らせで


 第一回「G’sこえけん」音声化短編コンテスト


の告知がされています。


「なんだこれ」と思いまして、応募要項を見ました。


>受賞タイトルは「G’sこえけん」より音声作品化予定!DLsiteにて発売予定です。

>魅力的なヒロインとの物語をお待ちしています♪



受賞作品は「音声作品」になるらしい。電子書籍でもなければ、紙の書籍でもない、音声作品です。ははあ、いろいろと考えるものだな。魅力的なヒロインとの物語?


「G’sこえけん」のサイトを除くと、これまでに出ている「音声作品」のサンプルを聴くことができたので、聴いてみました。声優さんが耳元で優しく囁いてくれてました(笑) ヤバいわ、これ。この「音声作品」を考えた人は知ってるかわかりませんが(たぶん知らないでしょう)、かつて社会問題にもなった「ダイヤルQ2」でやってたやつだね。



『ダイヤルQ2』

電話による有料情報サービスの情報料金を、電話料金と一緒に回収するもので、分割化前のNTTにより1989年(平成元年)7月10日に開始された。サービス開始当初、NTT側は、ニュースやテレフォン相談、ファンクラブ会員などに向けた有料情報提供(後世の有料メールマガジン)、のような一般サービスに利用されることを想定していた。


しかしほどなく成人向け情報提供業者が目をつけ、課金料金上限一杯の3分300円という料金を設定し、男女間のわいせつな会話・音声の聴取サービスやツーショットダイヤル番組、テレフォンクラブを提供するようになる。(Wikipediaより抜粋)


 簡単に言うと、ダイヤルQ2は、その電話番号にかけるとエッチな音声のやり取りが聞けるいかがわしいサービスでした。当時、男性の間で爆発的に利用者が増えたんですよ。わたしも好奇心からかけたことあります。何回もやると電話料金が跳ね上がって親にばれるので数回でしたけどね。


 わたしはダイヤルQ2に、どストライクの世代なので、「G’sこえけん」のサンプルを聴いてすぐピンときました。「これは理性ではなく、官能に働きかけるコンテンツだ」と。ヤバいやつですよ。ハマる人はハマるでしょうね~。


 どこまでエロいのかサンプルだけじゃよく分かりませんでしたが、エロいエピソードが用意されないわけがないと思いますね。こういうコンテンツの原作をカクヨムに求めるわけですか~。いや、いいとか悪いとか、ジャッジはしません。わたしも音声化短編コンテストに応募するかもしれませんしね~。


 ただ、カクヨム(カクヨムに書きせらずネット小説全般ですかね)が、カクヨム作家に求めているのは「小説」じゃないですね。カクヨム作品に求めているのはマンガの原作であり、アニメの原案であり、ゲームのシナリオなんじゃないですかね。絵は描けるけどストーリーが作れない人、ゲーム作りのノウハウはあるけどシナリオが弱い人――カクヨム作家(絵は描けない。ゲームも作れない)を結び付けることで効率よくヒットを生み出そう(そして儲けよう)と。つぎは「音声作品」ですか。



 わたしはそうじゃなくて「小説家」になりたいですけどね……カクヨムさん、お願いしますよ~。小説投稿サイトでしょ、カクヨムは。

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