第22話 やっぱり、むかしの話をしちゃう

 こんばんは。

 昨日は、まったく内容のないエッセイを書いてしまい、スミマセンでした。三回目のワクチンの副反応で心も体も弱り切っていたようです。だるくて、しんどくて人間やめたくなった挙句、昨日の真夜中(今日の未明)にようやく復活しました。土曜日は一日、副反応で潰れてしまったなあ。


 NHKEテレ好きのわたしは、日曜日の朝に『日曜美術館』を見ています――というか、見ることがあります。だいたい、9時40分から10時くらいまでと中途半端な時間ですが。。。この『日曜美術館』のおしまいの方に「アートシーン」という、いま全国(のどこか)で開かれいる展覧会を紹介するコーナーがあります。


 ――へえ。こんな展覧会やってるんだ。


 日本全国、毎週、どこかで必ずなんらかの展覧会が開かれているものなんですねー。知られていないだけで、意外と文化大国なんですよ、この国も。


 ただ、美術展とか写真展とか、「芸術」って身構えると、なんとなくハードルが高くて気後れするって感じないですか。映画館へは行っても、美術館へは足が向かないとかありそうです。


 でも、今日の「アートシーン」は、わたしの興味をそそる展覧会が取り上げられていたので、エッセイに書いておきます。


『楳図かずお大美術展』


 楳図かずおさんは、漫画家です。昭和40年代からホラー、ギャグ、SFなどジャンルをまたいだマンガを描いてきた人で、わたしが子どもの頃(昭和50年代)、すでにベテランの漫画家さんでした。代表作は『まことちゃん』です。


『まことちゃん』は、幼稚園児を主人公に据えたギャグ漫画です。

 幼稚園児が主人公のギャグ漫画といえば……。そう、国民的アニメ『クレヨンしんちゃん』と同じですね。わたしも思いついて驚いてますが、ふたつの作品はかなり趣が異なります。「しんちゃん」はまともです。『まとこちゃん』はかなりおかしい。


『まことちゃん』は、その時代性もあって、お下品さが直接的だし、まことちゃんはしんちゃんにないシュールさ、もっというと狂気――を孕んだ手の付けられなさがあります。それと楳図かずおのマンガについて回る「おぞましさ」ですかね。


 楳図さんは、そのキャリアの最後の方でSFを描いてました。『14歳』というマンガですが、わたしには訳が分からなくて読みとばしてたのを覚えてます。結局それが最後の作品になって、以降27年間、マンガは描いていないらしいです。


『楳図かずお大美術展』では、27年ぶりにマンガの続編を絵画という形で描いているそうです。「アートシーン」でちょっとだけ紹介されてましたが、「ああ、楳図かずおだああ」っていう、なんだかよく分からない絵でした 笑


 でも楳図かずおさんの絵には、上手とか下手とか、そういう基準を超えた強烈な個性があるんですよね。その絵を通して楳図かずおの精神に触れるような、むきだしの個性? この展覧会見てみたいな~。


 9月なったら、大阪に巡回してくれるらしいです。行ってこよ~っと。

 今回は、むかしの漫画家さんの話でした。若い皆さん、失礼しました。

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