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目次
28 灰色
なんとなく春が来て
なんとなく立ち尽くした
思い残しとか
数えればきりがない
なんとなく朝が来て
目覚めないままで過ごした
憂鬱と
いくつかの轍と
苦い怒り
届かない
もどかしさ
ずっと飛行機雲
指をくわえて
眺めるだけ
立ち尽くしたまま
もうこのままずっと
ここにいるのかな
もう歩けないかなあ
どう思う？
今にして思えば
最初から力なんてなかったな
はじめからずっと
甘えてただけ
だいいち俺のことなんて
馬鹿にしてただろ？
思い上がった猿みたいだって
下に見てただろ？
限界じゃないって
浸ったりしたけど
ホントはいつだって
不安だったよな
最初から無理ばっかしてたな
だましだましやって
ここまで来たよな
何色になれれば
お気に召したんだ？
誰かに愛されたりも
できたのかなあ
飽き飽きだ
この灰色
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