第2話 勇者と魔王

勇者VS魔王




天の扉開く時我はあり


深淵の扉開く時汝あり


「出でよ」


「天魔の裁き・・・・・」


喰らいなさい「天魔雷氷炎」


な・・・なに!!


そ・・その術は、ヤ・・ヤメロ


バチバチ・・パキッパリ・・ドオオオオォン


ヌグッ!!グアァ・・・


「くっ」こ・・この俺が・・此処まで追い詰められるとは・・


アルス様・・離れて下さい。


これで終わりにしましょう


マリアが、禁術を詠唱する。


「天に散らばる星々よ、我に仇なす其を滅しなさい」


「ミーティア」


天より流星が魔王に降り注ぐ


ゴゴゴゴ・・・


なんと言う・・


「ゴワッっ!?」

これで終わらせるわ!


クッ!!


魔王の回避行動が遅れる


しまった!!


ぐがぁ・・・っあ・・・ハァハァ!! ギョロ・・バチ


マリアを睨む魔王


嘘でしょ!!


ズウン・・・


まさか!!この術を受けても倒れないなんて!!


クッ・・我は・・こんな所で死ぬ訳にはいかぬのだ。


時間転移


アッ!あの光は!?


魔王の周囲に光の空間が現れ


その中へ消えて行った


アルス様!あの術は・・


あぁ・・神のみ使える秘術「時間転移だ」


まさか・・奴は・・


ア・・アルス様!!


魔王は何処の時代へ転移したと思われますか!?


あぁ・・未来か過去か


何処に転移したかは分からないが


今の俺達では、奴を追いかける手段は無いのだからな


取り敢えず、今は、魔王の脅威が無くなった事に変わりは無いのだからな・・・


アルス様・・・


よし、マリアにユリア


俺達の国に帰ろう


はい!!


「魔王城」


魔王が転移して一年先の未来


ユーリとリリスは、魔王と勇者の戦いで生き残り


部下に命じて


行方不明になった魔王の行方を探していた


魔王様・・・


・・・!?


この懐かしい気配は!!


すると、ユーリ達の目の前に光の魔方陣が現れ


激しい魔力の衝撃波が走る


ドオオオオォン


!!!


ぐっ・・こ・・此処は何処だ!?


ま・・魔王様・・・御無事でしたのですね


魔王に近付くユーリとリリス!!


魔王様・・・そのお怪我は!!


むっ!!


その声は


我が配下・・ ユーリにリリスか!?


はい!!


いますぐに傷の手当てを致します


済まぬ!!


所で此処は!?


魔王城ですわ


魔王様が、勇者との戦いで行方不明になってから


一年が過ぎました。


私達も勇者に致命傷を与えられて瀕死の重症で倒れておりました


私達が目を覚ましました時には魔王様は行方不明になっており


私達二人は傷の手当て行い、行方不明の魔王様の捜索開始し、本日の日まで手掛かり無くさ迷ってました


そうか・・


あの戦いから一年先の未来へ我は転移してたのだな!!


他の者は、どうしたのだ!


ユーリとリリスの顔に影が落ちる


そうか!!


殺られたのだな


・・・はい、魔王様


すみません


我らの力不足により我が軍の名将を失いました


「・・・・」


いや今回の敗北は、勇者達の力を見誤った我に責任がある


本当に済まぬ・・


顔を上げて下さい、魔王様・・・


今回の敗北私たちにも過信と油断があったのです


・・・


そ・・それより、傷の手当てを致します


傷の方は直ぐに治りますが


魔力の方は時間が掛かります


良い


力と魔力の回復には、かなりの時間が掛かるであろう


ユーリにリリスよ


我は、此より残りの魔力を使いこの城を次元の狭間に転移する


ディメンションゲート


くっ!!


ま・・魔王様大丈夫ですか!?


あぁ・・ユーリにリリスよ


我と共に眠りに付き、再び復活の時を待つのだ


はっ!!


魔王様わかりました

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