自分ってなんだろう。

karudom

自分ってなんだろう。

自分ってなんだろう。


私はふとそう思ってしまった。ほんとに何気ない一瞬である。片手にコーヒー、もう片手はテーブルに寄りかかるように手を置いている。そんな体勢だ。誰かにそそのかされたわけでもなく、議題を提示されたわけでもない。ただほんと、仕事をしていて疲れて休憩に入った途端、なんの前触れもなく思ったのだ。

仕事はエンジニアをしている。別に心理的なものや精神的なものに携わっている訳ではない。


自分ってなんだろう。


どうやら、この疑問に対しての答えはたぶん、きっと、いや絶対にないと思う。日本語は面白いものだ。絶対と言える事は絶対に存在しない。という言葉をよく耳にするが、矛盾でしかないため笑えてくる。つまり、言葉はいくらでも取り繕える。答えがうんぬんというより、生きていればそれが自分であり、それがその人の人生なのだろう。そのくらいの思考で別にいいじゃないか。なんなら、これが正解説まであると私は提唱したいくらいだ。

みなさんはどう思っただろうか。


自分ってなんだろう。


原点回帰だ。話が一向に進まない。まるでこの世の真理に触れている気分になる。

そろそろ仕事に戻らないと上司に怒られそうなので、コーヒーを一気に飲み干し、自分の椅子に腰をおろした。しかし、この椅子も椅子からすれば、作った人と今持っている人、両方から自分の椅子だ。と言われているであろう。では、この椅子の本当の所有権を持っているのはいったい誰なんだ?自分のとはいったい誰がどうやって定義するんだ?


自分ってなんだろう。


しかし、自分と言っても、たまに自分じゃない時もある。この言葉は過去に誰かが使った言葉だから、このような言葉がある。と定義付けられるのではないだろうか。つまりは、これは自分の意見であると同時に、自分じゃない別の゛じぶん゛がいると仮説を立てることが出来る。では、自分じゃない゛じぶん゛とはいったいどういう人物なのだろう。


自分ってなんだろう。


今までは、自分と言う言葉に含まれている意味合いについて触れてきたが、今度は言葉そのものの意味合いに触れてしまった。同じ言葉でも、なんでこんなに考えられるのだろうか。きっと、それは日本語が悪いのだろう。外国語はきっともっと違うようにストレートに捉えることが出来るはずだ。なのに、日本語は含みが多すぎる。日本人の悪い癖が言葉という文化に現れている気がする。全くもって不愉快極まりないことだ。だからこそ、この変な日本語を駆使して考えたい。


自分ってなんだろう。

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