第13話 六感が火を吹く

向こうに住み始めた頃から妙な事が起き始め、まるで積み木崩しのように生活や人生が音を立てて崩れて行くのがわかった 



下に霊能者風の人間が住んでたのも少し関与してるのでは?とか色々考えたが何よりも人は引き寄せられて全ての対象物や人に出会う 



物件一つ取っても、己が引き寄せられるには何らか因果関係がある 



まあ、あの頃は人生が落胆していてスピリチュアル本を読み漁っていたが仕事は3回くらい変わったし、その職場も誰もやらないような泥まみれになる事をさせられたり怒鳴られたり本当にろくな事はなかった 



そういった運のない自分から縁を切るつもりで住んだのだが実際にはあまりに美人な不動産の案内の方に一目惚れして見栄張って住んだと言う落ち度もある 




しかもその方は委託の不動産だったので関係ない不動産だった 



まあ、住めば都と言うじゃないか、と言い聞かせるも1番嫌だったのは住んで一ヶ月で台風が来て窓が割れ部屋中水浸しになった時だ 




なんであーなったかわかる気もする 

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