書く練習
とれんさー
死なないで
死なないで。
なんでそんなふうに言うの?
「もうそこまでして生きたくない」なんて…。
がんばって生きてたらいつか、絶対いいことあるって。
根拠をうまく言えなくて申し訳ないし説得力ないと思うんだけどさ…。
今は辛いかもしれないけど、私ががんばってあなたを支えるから。
大丈夫、ほら。
…。
そうだね、無責任だよね。
私の勝手なお願いを押し付けちゃってるよね。
私も、わかるもん。
あなたの気持ち。
私も同じ気持ちだった。
これ以上無理して生きたって、意味ないんじゃないかって。
疲れるだけ、辛いだけ、無駄なんじゃないかって。
もう十分疲れてるし辛いし、無駄だと思っちゃうよね。
ここからがんばって生きたって、結局は何も変わらないんじゃないかって、なるよね。
わかるよ。
私も…。
でも…生きなきゃいけない。
押し付けちゃってごめんなさい。
でも、もうこれ以上失いたくない。
あなたまで死なせたくない。
わがままでごめんね。
わかって。
死なないで。
絶対に生きて助かろう。
ね?
もう、お腹すいちゃってるでしょ。
辛いだろうけど食べて、ほら。
この子の分まで、生き抜いてほしいの。
書く練習 とれんさー @Torensa_r
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。書く練習の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます