付きまとう

 夕焼けで赤く染まった空の下。あたり一面は田舎の雰囲気を醸し出す田んぼが広がっている。

 永遠に続く一直線のあぜ道を僕は一人散歩していた。

 ふと何かの気配を感じて辺りを見回すが何も変わった事はない。

 だが何かがおかしかった。

 僕が動けば何かが動いて、止まったらその何かも止まる。僕をずっとついてきているような気がした。

 歩きながらもう一度辺りを見回した。

 僕が動けば動く。その何かは分かったが僕にはそれが二つあった。

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