誰が為のエンハンス

MiYu

第1話 神薙月は今日も優しさで出来ている

ピピピピッ ピピピピッ ピピッ

「あと18時間・・・」

ピンポーン

「・・・あ?」

ピンポーン

「なんだよ、Ama〇onか?」

スタスタスタ・・・

「はーい」

ガチャ

「お届け物です。旦那様」

バタン!!

ピンポーン ピンポーン

ガチャガチャガチャガチャ!!

「ごめんって開けてよ!!」

「はぁ・・・。分かったよ」

「分かってくれたの?」

「ああ。安心しろ」

「良かった」

「警察に連絡する」

「うわーん!!待って下さーい!!」


この騒がしいのは、俺の幼馴染の鬼月小春おにづきこはる

この俺、神薙月かんなぎるなの彼女でもある。


「それで何の用だよ。まだ朝早いぞ」

「早くないよ!!もう始発は動いてるよ」

「始発は早朝の部類だろ」

「そんなことよりも準備しなさい」

「分かったよ・・・」

「じゃあ入るわね」

「すげぇな。男子の家に躊躇いもなく、入るなんて」

「月はヘタレだからね」

「はいはい」


そして俺は学校に行くため着替えを始めると・・・。


「朝ごはんの準備もしてね♡」

「追い出すぞ」


本当にこいつは何をしに来たのだろうと不思議に思った。


「それよりも今日は、中学最後のテストでしょ。お互い高校は、もう合格して決まってもこういうのは最後までやり遂げるものだからね。」

「分かってるよ。ちゃんと一夜漬けもしたから大丈夫だ」

「一夜漬けは大丈夫の部類には入らないよ」


俺はテスト前日に徹夜で勉強して高得点を取る特技がある。

高校の願書に書いても良いかなと思ったが、小春からごみを見るような目で、『馬鹿なの?』と一蹴されてしまった。

流石に、あれは別れる事になるかと思ったほどだ。



「でも、今日は一夜漬けでどうにかなるようなテストじゃないでしょ」

「でも基本は大事だぞ」

「そうだけど・・・」

「安心しろ。俺はテストで小春に負けた事無いからな。今回もそのつもりだ」

「具体的に去勢するわよ」

「マジで具体的ですね!!」


男の娘になってしまうなぁ・・・。


「というか今日って何のテストだっけ?」

「あなたは、徹夜で何の勉強をしていたの?」


全くおしゃっる通りだなと思ってしまった。


「今日は、エンハンスの実技よ」

「あああれね。でもあれって具体的な点数は出ないだろ。あんなの道徳の授業と同じようなものだし」

「でも、どのくらい成長したかを自分の為に知るいい機会じゃない」

「それもそうか」



エンハンス、それは人が最初から持っている力で、人それぞれ違うものとなっている。

各々の使えるエンハンスは唯一無二のものであり、俺と小春も例外じゃない。



「小春はどんな方法で調べるんだっけ?」

「私はスポーツテストみたいな感じで、何種目かやって総合的に判断するタイプね」

「ほえぇ~」

「聞いておいて反応薄いね」

「今からご飯の準備をするから」

「はいよ。じゃなくて!!月はどんな感じなの?」

「俺は、頑丈な壁を消し炭にする感じ」

「物騒ね」

「まあな」



使えるエンハンスが人それぞれ違うという事は、それを調べる方法もバラバラなのだ。

小春は、身体強化のエンハンス。絶対的アブソリュートドレスとか言ったかな。

中二病感が半端ないが、小春は可愛いと言っている。

・・・可愛いか??


「月、今失礼な事考えていない?」

「考えてないよ~」

「そう?もし私の絶対的アブソリュートドレスを馬鹿にしてるんだったら、今すぐ心中しましょう」

「物騒だな!!」

「絶対にあなたを1人にはさせないわ!!」

「そこの心配はしてない!!」



言い忘れてたが、こいつは所謂ヤンデレさんなのだ。

とは言っても、自分を傷つけたり他人を排除したり、俺を監禁するわけでもない。

だが、俺が傷ついた瞬間、こいつはキレる。

俺にも止められないほど。



「でも私はあなたのエンハンス好きよ。とても温かくてやさしいエンハンス」

「・・・そうかい」

「ええ。でもなるべく使わないでね。あなたがそのエンハンスを使う時は決まって、何かを守っている。その度に傷ついて帰ってくるのだから」

「まあな」

純白スノーホワイトねぇ。あなたとは縁遠い言葉な気がするね」

「余計な一言だなぁ」




本当に余計だなと思いつつ、俺は朝ごはんを皿に盛り付けをしていた。



「ほれ出来たぞ」

「ありがとう月。あなたのそういうとこ好きだよ」

「そうかい」



よく照れもせずに言えるな。

俺がこいつに好きって言ったのって・・・。

あれ?いつだっけ???



「月~」

「んー?」

「今、月が考えてる事当てようか?」

「いや良いよ」

「大丈夫だよ。言葉にしなくても伝わってるから」

「だから当てなくて良いから」

「ふんふ~ん」

「ほら、冷める前に食べろよ」

「はーい」

俺たちは朝食を取り、学校に行く準備をした。





朝食を済ませ、準備を終わらせたところで。

「よしじゃあ学校に行くぞ」

「はーい」

俺たちは、ほぼ毎日二人で登校している。

「ねぇ月」

「ん?」

「こっち向いて」

「何だよ」

言われた通り、小春の方を向くと・・・。

ちゅっ

「行ってきますのキスってやつよ」

「いや、それはこの場合あってるのか?」

2人で同じ学校を目指しているのだから、どうなのだろう。

「それよりもさ月」

「何だ?」

「時間大丈夫?」

「へ???」

「いやだからほら」

小春が俺にスマホを見せてくる。

そこに表示されていたのは、08:15。

朝のHRは08:30からであるため、15分で向かわないといけないが・・・。

「ここから歩いて20分。バスは人が多くてとてもじゃないけど乗れない。電車に関しては、学校から駅まで離れているためあまり役に立たない。さてどうしましょうか」

小春に頼むしかないのか・・・。

こいつに頼んだら後が大変なんだよなぁ・・・。

でも背に腹は代えられぬ・・・。

「あの・・・小春さん」

「はい。何でしょうか愛しの旦那様」

「愛しの奥様。俺を小春さんの力で運んでくれないでしょうか?」

俺は恥を忍んで、小春に頼んだ。

実は、何度かこのような事があり、その度に小春に頼んだことがある。

何が恥ずかしいって小春に頭を下げることが恥ずかしいのではない。

もっと別の理由なのだ。

「良いよ!!じゃあはい、心の準備は良い?」

「・・・ああ」

「じゃあ行くよ。よいしょっと!!」

「・・・」

今どうなっているか説明しよう。

簡潔に言うと今俺は、お姫様抱っこをされている。

そう『されている』のだ。

「じゃあ舌噛まないようにね」

「・・・ああ」

「飛ばすよ!!絶対的アブソリュートドレス!!」

小春のエンハンスで、超高速で学校へと向かった。

「・・・慣れないわー」

はっきり言うと便利だと思うかもしれないが、すげぇ怖い。






そんなこんなで、学校に着いた。

結果から言うと、なんとか時間には間に合った。

「怖かった・・・」

「月の恐怖してる顔・・・興奮するね」

「サイコパスか!!」

別の意味で恐怖を感じた。

キーンコーンカーンコーン





「今日は、中学校最後のエンハンスの実技テストだ。それぞれ前に予告していた場所へ送れず向かう事。良いな」

「「「「「はーい」」」」」

クラス一同声を揃え返事した。




HRを終え、俺は試験場所へ向かった。

小春は、別の場所なので教室で別れた。

「それで、今回はこれですか?先生」

「ああ、お前のための特別なものだ。木っ端微塵にしてもらっても構わない」

「はぁ・・・」

俺の目の前にたたずむ壁は、鉄筋コンクリートで出来ている壁だ。

「痛そうだなぁ」

「アホな事言ってないで、早く準備しろ」

「はーい」

先生に促され、俺は準備をした。

準備と言っても心の準備だけどな。

「ふぅ・・・。よし大丈夫です」

「じゃあサクッとやれ」

純白スノーホワイト

ズドンッ!!






場所は変わり、鬼月小春の試験場所では・・・。

「位置について・・・よーい」

パンッ!!

「せいっ!!」

ドンッ!

「ゴール~」

「記録、測定不能!!」

「何でよ!!」

「だって仕方ないだろ。マッハ2で走られたらこんなストップウォッチじゃ意味ないんだから」

「じゃあ最初から走らせないでよ」

「そういう決まりなんでね。じゃあ次はハンドボール投げだ」

「はーい・・・」

ズドンッ!!

「っ!!びっくりしたなぁ」

「この感じ・・・月だ」

「ああ神薙か。鬼月って神薙と付き合ってるんだよな?」

「先生も知ってるんですね。まあ付き合ってますけど」

「彼氏大事にしろよ~」

「言われなくとも」





「うわぁ、灰になってるよ・・・」

「お前がやったんだろ」

「怖いっすね」

「まあお前はこういう時にしか力は使わんだろ。使ったとしても、何かを守るためだろ?」

「いやぁ、よく知ってますね」

「もちろんだ。私は、お前の先生だからな」

この先生、白銀麗奈しろがねれな先生。

俺と小春の担任なのだ。

「じゃあ次は力をコントロールできるかを調べる。今度はヒビを入れるだけだ。良いな」

「はーい」





試験も終わり、放課後。

俺と小春は一緒に下校していた。

小春の家は、俺の家の隣にあり、半同棲をしている。

そのため、ほとんど二人でどちらかの家にて生活している。

「あっ、ちょっとお金下ろしてくるわ」

「良いよ。私もついて行く」

俺たちは銀行へと向かった。

「にしても、人多いなぁ」

「そうだね。給料日かな」

「あー言われてみればそうかも」

2月も終わりに差し掛かり、俺たちは卒業を待つばかりとなっている。

4月からは高校生。

俺と小春は同じ高校に行くことになっている。

今更、お互いが離れるのは考えられない。

そんな理由で、同じ高校を志望した。

高校によってはエンハンスを重視するような学校もあり、小春はスポーツ関係のところからスカウトも来てたが、興味ないと一蹴したのだ。

「ねぇ月」

「なんだ?」

「来月って月の誕生日だよね」

「小春もだろ」

俺は3月10日が誕生日なのだが、実は小春も同じく3月10日なのだ。

「小春、欲しいものって何かあるか?」

「月の苗字」

「即答かよ」

流石に、そこまで婚姻年齢は引き下がっていない。

「苗字以外で何かあるか?」

「結婚指輪」

「また即答かよ。というか一回結婚から離れて」

愛の重さは十分理解できた。

「んー・・・。子ども???」

「さらにもうワンステップ進んでますね!!」

出来ちゃった婚という言葉はあるが、さすがに自分で生計を立てられるようになってからにしたい。

「うーん・・・。じゃあ何かお揃いのものが欲しいな」

「お揃いねぇ・・・」

俺たちはまだ中学生だから高い買い物ができないため、お手頃になってしまうが俺の貯金を崩せばそれなりに良いのは買えるだろう。

「まあ良いや。来月考えるか」

「賛成~」

お金を下ろし、銀行を後にしようとすると・・・。

「動くな!!」

/(^o^)\ナンテコッタイ

銀行強盗だ・・・。

エンハンスは、誰にでも何かしら持っている。

それは、良い方に使うものも居れば、このように犯罪に悪用するものもいる。

だから何ら不思議ではないのだ。

「小春、大人しくしてろよ」

「分かってるよ。月こそ馬鹿な事は止してね」

「はいはい」

こういった時、何もしないのが最適解なのだ。

警察に任せて他は大人しくするのが基本だ。

「やめろ!!」

馬鹿が居た・・・。

「あ?」

「くらえ!!」

どうやら無謀な馬鹿は、火炎系のエンハンスのようだが、炎圧も大したことない。

エンハンスは唯一無二であるが、系統は同じものが存在する。

分かりやすい例としては、火炎系のエンハンス。

炎の大きさや純度が人それぞれ違ったりする。

ボッ!!

「やった当たった!」

パンッ!!

乾いた音が鳴り響いた。

「あああああああああ!!」

「「「きゃぁぁぁぁ!!!」」」

「良い事を教えてやろう。敵のエンハンスを知らずに、突っ込むのは雑魚がやることだ」

強盗犯の言う通りだ。

大して能力も分からないのに、勝負を仕掛けるなんて馬鹿だ。

「ね、ねぇ月・・・」

「小春は何も見るな。良いな?」

「う、うん。でも・・・」

「大丈夫。小春は俺が守る」

恐らくあの強盗犯は、空気を圧縮して銃の様に撃つ。

そんな感じだろう。

超危険な空気砲といったところか。

確かに危険だが、それよりも怖いのは強盗犯が本当に一人なのかってとこだ。

一人で強盗何て普通あり得ない。

恐らく、客に紛れているだろうなぁ。

「さてどうしたものかなぁ」

このままやり過ごすのが正しい判断だろう。

だが、このまま見過ごせば強盗犯に立ち向かった奴は死ぬだろうな・・・。

「月・・・」

「はぁ・・・。仕方ない。小春、危険を感じたらエンハンスを使うんだ。良いな?」

「うん」

正直、早く帰りたい。

その為に俺は戦うとしよう。

「あのーすみません」

「何だお前?」

「いやあ、ちょっとスーパーの特売が無くなるので強盗するなら早くしてもらえませんか?」

「はぁ?」

「いやぁ、今日は肉じゃがの予定なんでね。肉をなるべく安く買いたいもんでね」

「舐めてんのか?」

「正解」

「じゃあ死ね」

パンッ!!

バタンッ


きゃぁぁぁぁ

もう嫌だ!!!

死にたくない!!


パンッ!!

「うるせぇよ」

「お前がな」

「は?」

ドゴンッ!!

バタンッ

撃たれたフリをして、確実に仕留めるタイミングを狙ったんだが、よく分からんかったからもう蹴り飛ばしちゃった・・・。

まあ良いか。

「ふぅ・・・。それでお客様の中にこいつの仲間はいらっしゃいませんかー?」

シーン・・・。

「あれ?マジで単独犯だったのか?」

だとしたら妙だ。

あんなエンハンスで強盗が成功すると思ってたのか?

「月!後ろ!!」

「ん?」

「死ね」

ボッ!!

「全く、こんな三文芝居に付き合ったのにあっさりやられるって何がしたかったんだよ」

「月!!」

「お前、こいつの彼女かなんかか?可愛い顔してるな。ちょっと来い」

「や、やめて!!」

「おい」

「あ?」

ズドンッ

「ふぅ、大丈夫か?小春」

「うん。大丈夫だけど月は?」

「いやあ油断したね。まさか最初に強盗犯に向かって行った奴が仲間なんて。そこそこ良いトリックだよな」

そこそこなミステリー小説が書けそうだぜと思っていると・・・。

「痛てぇじゃねぇか。それがお前のエンハンスか?蹴りの威力を増強するのが」

強盗犯の割には知性があるみたいだ。

だが、所詮三下だ。

こいつは何も分かっていない。

「残念、俺はまだエンハンスを使ってない」

「は?」

「仕方ないから俺のエンハンスを見せてやろう。」

「何だよそれは!!」

俺のエンハンス。純白スノーホワイトは、火炎系のエンハンスなのだが、炎の色が特殊だ。

名前の通り純白の炎なのだ。

その炎を身に纏うエンハンス。

「じゃあ行くぞ」

「っ!!」

ドゴンッ!!

俺は、脚に純白スノーホワイトを纏わせ、顎めがけて蹴りを入れた。

バタンッ

そのまま強盗犯は倒れ、気を失ったみたいだ。

「あれ?もう気を失った?」

はっきり言って大したことない奴だった。

「月~!!」

ぎゅっ

「小春、大丈夫か?」

「大丈夫じゃない」

「っ!!どこか怪我したのか!?」

見たところ怪我は無さそうなのだが・・・。

「心が傷つきました。」

そうだよな・・・。

あんな奴に下卑た目で見られて傷つかないわけがないよな・・・。

「月が傷ついた」

「俺の心配かよ」

そう言えばこういうやつだった。

「優しすぎるよ。月は」

「ああ・・・。あれっ??」

「どうしたの?」

「俺、何の為に戦ったんだっけ?」

確か、最初に立ち向かった奴が殺されそうで、そいつを助けたらそいつも強盗犯の一味だった。

「確かに、何で戦ったんだろうね」

「分からん」

考えても仕方ないな・・・。

「そういえば特売は良いの?」

「あっ・・・」






銀行強盗から解放され、買い物を済ませた後、家へと帰って来た。

「はぁ・・・。眠い」

「月~ご飯作って~」

「小春もたまには作ったらどうですか!?」

「私が作ったら・・・死ぬよ???」

「何でだよ!!」

小春は料理が壊滅的なのだ。

どのくらい酷いかと言うと、小春の料理を食べたら丸二日は寝込んでしまうほどにだ。

「でもその代わり他の家事はやってるじゃない」

「例えば?」

「・・・」

「ほれ見ろ!!何もやってないじゃないか!?」

「やってるよ!!・・・掃除とか」

「小春の部屋のな!!しかも俺も手伝ってるし!!」

「でも!!月をお姫様抱っこで学校に連れてってるじゃない!!」

「恥ずかしいんだよ!」

これが俺と小春の日常なのだ。

これから始まるのは、刺激的で、どうしようもないほど退屈しない高校生活だ。

平和とは言えない、そんな日々の幕開けなのだ。

だが、俺たちはまだ何も知らない。

「あーもう!!怒った!!」

「なんで小春がキレてんだよ!!」

「もう許さないんだから!!」

「おい!?後ろに回り込んで何するつもりだ!?」

「ふふふ」

ぎゅっ

小春が後ろから抱き着いてきた。

「小春!?」

「へへへ♡」

何をするつもりだ???

「くたばれ!!!」

「やめっ!!」

ズドンッ!!

「私を怒らせたら・・・。こうだぞ♡」

「ぐへっ・・・」

小春のエンハンスの身体強化というのは非常に厄介だ。

俺を軽々と持ち上げ、今のこの状態に・・・。

ジャーマンスープレックスホールドを食らわせることが出来るほど厄介なのだ。

そんなこんなで、俺たちの中学校生活を終えていく。






時は流れ、春。

俺たちは高校生となった。

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