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洞窟をさらに進んでいくと、今度は真っ正面からモンスターが現れた。
外見はコウモリとそっくりで、胴体の大きさは小型犬と同じくらい。ただ、翼を広げるとかなり大きく見えて迫力がある。また、血のように赤く見える口の奥には尖った牙が無数に生え、ダラダラとヨダレを垂らしている。
さらに翼の先端や足にはかぎ爪があって、体当たりとともに一撃を食らったら僕の肉体は引き裂かれてしまいそうだ。そんなヤツが飛行しながらこちらに迫ってくる。
僕はすかさず両腕で頭を防御しながら、壁際にしゃがんで小さく丸まった。おかげで一撃目は食らわずに通り過ぎていったけど、すぐに引き返してきて再び攻撃しようとしてくる。
一方、ミューリエは剣に手をかけて身構え、いつでも迎撃できるような体勢になっている。
「ミューリエっ、あれもモンスターだよねッ?」
「デビルバットだ。ヤツには毒があるから気をつけろ」
「どっ、毒っ!?」
「体に入っても即死することはないが、それでも処置が遅れれば死に至る。それと体力が尽きる前であっても、激痛でショック死する可能性はあるな」
その話を聞いて僕は瞬時に血の気が退き、体が勝手に震えだした。奥歯がガタガタと音を立てて止まらない。まるでフロアが凍り付いたかのような寒さを感じる。
しかもデビルバットが通り過ぎる際の風切り音や獣臭が耐えることなく伝わってきて、命の危機をまざまざと認識させられる。
――さて、ここでダイス判定。六面ダイスを三回振ろう。数値の合計は?
●12以上……→66へ
https://kakuyomu.jp/works/16816927860513437743/episodes/16816927860516905078
●11以下……→2へ
https://kakuyomu.jp/works/16816927860513437743/episodes/16816927860513824775
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