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 中へ入って少し進むと、洞窟の雰囲気が明らかに変化した。


 地面は均され、左右の壁は直方体の小さな石が積み上げられて整然と並んでいる。天井は大きな石板がフタのように被せられて、それが奥に向かって何枚も連なっている感じだ。


 やっぱりここは天然の洞窟じゃない。少なくとも内部は誰かによって手が加えられている。




 響き渡る僕たちの足音と天板のつなぎ目から滴る水滴の落ちる音――。


 すでに外からの音は聞こえてこない。まるで地の底まで潜り込んでいくような感覚。この通路はどこまで続いているのだろう。


「あ……」


 やがて目の前には道が左右に枝分かれしている場所が見えてくる。



 どちらに進むべきか――。



●左……→18へ

https://kakuyomu.jp/works/16816927860513437743/episodes/16816927860514562460


●右……→14へ

https://kakuyomu.jp/works/16816927860513437743/episodes/16816927860514341938


 

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