もう遅いんだ

学校帰りの電車内

私以外だれも乗ってない

今日は部活が長引いたからかな?

一人、窓の外を見る


今から、会える?って彼氏からのライン

だいたい察した私偉い子

最近うまくやってけないなって思ってたところ

ラインの回数も減って電話しなくなって

話さなくなってお互いピリピリしてた

直接会って話さなきゃいけない内容なんて一つだよね


『別れてほしい』


脳内再生ただの妄想のはず

リアルに聞こえたのは気のせい

そういうことにしておこう

強がった学校帰りの電車


今日はなんだか疲れてるな

家まで帰るのが怖い

あなたの言うことを察したから

とて怖いの

 

昔はこんなんじゃなかったはずだったのにな

いつからこんなことになったんだろう

分からないや

分かりたくもないよ___


家に着いたらあなたが居て、外は嫌だって無理やり家に押し込んで

疲れてるくせに笑顔張り付けてさ

ただの、強がり

「で、なんなのかな?」

分かってるくせにそう言った

「分かってると思うけど___」


別れてほしい


脳内再生そう思いたかった

現実だと認めたくなかった

なにがいけなかったのかな?

今更考えても遅いの



あなたが出ていった玄関に崩れ落ちる

あなたの声も顔も優しいとこも全部全部全部

愛してたよ______

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