第5話 なかよくなりたいのに…!ここね、初めてのおともだち!

 オイシーナタウンに行きたい。そして食べ疲れてお腹いっぱいになって眠りたい。きっとあの街に住む人たちはボディマス指数もローレル指数もお高めなのでしょうなと想像しているところですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか? どうも、放送日から1日遅れてのプリキュア実況、感想コーナーです。


 おともだちを作るという行為、子どものときはあんなに簡単にやってのけたのに、大人になるとてんでうまくいかない。ふしぎですね。これは子どもならではの能力なのでしょうか? 食べて飲んでも大切ですが、みなさんちゃんと『おともだち』作りにも精を出していきたいところですね。ではさっそくやっていきましょう。




 前回新プリキュアになった『芙羽ふわ ここね』。そのまま良き関係を築けると思いきや、ローズマリーが「避けられている気がする」と。うん、確かに彼はちょっと色んな意味で攻撃力が高いからね、しかたないね。


 それと同時に、ここねはお友だちとの付き合い方をレクチャーしてくれる本を読んでいるようです。これね、けっこう笑えなかったりするんですよ。はい心理学の話、やってきましょう。


 用語として『未学習』と『誤学習』ってのがあります。人は他者を観察したり、マネたりして少しずつ学び、身につけることができる生き物です。それには『人間関係』だって含まれていて、幼少期の人間が人間関係について学ぶはじめてのはご両親だったりします。赤ちゃんのころ、自分は行動を起こすことができませんが、しっかりと目や耳で周囲を観察し、音に風景に匂いになになにと受信しておりますね。で、1年経ってくるとちょっとした言葉も話せるようになります。赤ちゃんの成長ってすごいね!


 言葉を学び、話す時の身振り手振りを学び、表情を読み取りながらその言葉の意味を捉えることで徐々に『言葉に込められた』を学習していく。これが在る種の正しい学習ですが、時としてこの学習の仕方がズレてしまったり、そういった刺激に触れることなく未学習状態になってしまっている場合もあります。たとえばここ日本では『日本語』を学習する機会に恵まれていますが『ヒンディー語』を観察したり使用したりで学習する機会はあまりないですよね?


 本題。言葉と同じように人間関係も学習しなければ身につきません。だからこそ学校という存在は貴重だったりするのですが、学校という社会に参加したところで人間関係をうまく学べるかどうかは未知数です。学校の先生がそういったトコロまでカバーしてくれるかっていう話ですからね。これ以上話をすると学校教育問題にまで発展しそうなのでパス。


 コミュ障とかいう言葉がありますが、大人だからってスムーズに他者と馴染むことができるわけじゃありません。重ねて書きますが人間関係は学習の産物であり、人間は社会性をもつ生き物でありつつも、人間は関係に関する機能を予め持ち合わせている存在ではありません。そういった点で苦しんでいる方用に、臨床心理の世界では様々な対応法が編み出されています。たとえば『アサーション・トレーニング』とかが挙げられますかね。社会性を養うのは『ソーシャル・スキル・トレーニング』ってのもありますが、このヘンは気になる方で各自ググってみてください。


 閑話休題。なんにしても、芙羽ここねという女子中学生が人間関係に関する本を読む、という構造は決して恥ずかしいことではなく、また間違っていることでもありません。パムパムは「ふつうに楽しく」と彼女に言ってましたが、彼女にとっての『ふつう』とはなんなのか? みなさんちょっと考えてみてください。


 ふぅ、オープニング前なのにすげー書いちゃった。ちょっと休憩。




 ここねのお友だち作り、はじめまsy、あれ? 生徒会長さんちょっと髪の毛の色音したらプリンセス候補になったりしない?


 拓巳のウブな男子中学生っぷりがうまく描写されていると思います。そして距離感のあるここね、ゆいに名前で呼ばれてときめくって、おまえかわいいなオイ。うん、じっくり人間関係を学習していきましょうね。けっこう微笑ましい光景なんだけどね、まあ本人にとってはメッチャいっぱいいっぱいなのでね、うん、笑っちゃいけないんだろうけどね、ごめんねここね。


 こういう時はアレだ、イケイケ系のゆいに引っ張られていけばいいのさ。3人目もイケイケ系だろうから両手引っ張ってもらえるね!


 さあヴィランのターン。ゴーダッツ様は毎度好みが変わるな。この「ブンドルブンドルー」もなんか受け入れられるようになっちゃって怖い。最後にゃ一緒に「ブンドルブンドルー!!」って叫んでそう。




 ここね氏、どうやらローズマリーが苦手な理由は彼の積極性にあるようですね。避けているというより『対応の仕方がわからない』といった感じ。内向的だけど夢中になるってタイプだ、これは研究者とかソッチ系統が適してるんだっけ? あれ、ちょっと忘れたからヘタなこと言えんな。お昼下がりのお庭でひと休み。ゆいの「はらぺこったぁ~」がツボりました。


 空腹の『ぐう~』はね、蠕動運動がうまくいってる証だと思うからどんどん鳴らしていいんだよ! ――そういうわけでもないか。


 みんなでお料理のターンだそうです。ここねは料理をしたことがないと。「専任のシェフがいるから」とかサラッと言ってみたいわぁ。


 ということで、レッツここねのお料理タイム。人参の皮むき楽しいよね。包丁でやることもあるけどジャガイモくんさぁ、なんであんなちっちゃくなっちゃうんだろうね(謎)。


 で、らんは食べる専門のようです。それであの体型を維持できるんだからスゲーよな。ちなみににんじんは生でも甘くておいしいですよ?


 さて、ここでローズマリーの独り言を聞いてしまうここねちゃん。なんとか誤解を解こうとするもそこへ通報がありました。


 さあ出動だプリキュア。




 バトル中もここねの内面がうかがえますね。そしてキュアスパイシーの本音「きらわれたくない」という言葉が出てきました。これが彼女のスキーマというか深層心理というか、人間関係における『恐怖』ですかね。


 決して彼女だけの悩みではなく、もしかしたらアナタ自身にも人間関係における不安や恐怖と似た感情があるかもしれません。ひとりで悩むのは良くないと言われる、けど悩んでしまうのが人間というもの。けど、そういった心を救うのもまた自分自身の想いであったり、周囲の人の理解や寛容だったりします。周りが自分を受け入れてくれると、人間ってふしぎと安心するし、心だけでなく作業が捗ったり勉強がより理解しやすくなったり、もうホント良いことずくめだったりします。


 人間には『今のままの"じぶん"でいいんだ』という心持ちが必要なんだね。そしてシリアスな感動を笑いに変えるキュアプレシャスさんさすがッス。


 ってかさ、スパイシーさん変身初日はしっかりやってくれたじゃないですか。なぁに自信なくしちゃってんスか……って、アナタその盾変幻自在なのね、これは新しい。そしてジェントルーさん今回も自腹でご購入ください。




 さあ、戦後のなごみターイム。あのね、人間関係に悩んでてなかなかお話できない子ほど打ち解けたらスゲー仲良くなれるわよ?


 お夕食はスライス人参添えのカレーライスでござい。カレーいいよね、たっぷりの具材で栄養摂取しつつ、スパイシーでごはんを合わせて糖質もガッツリ補給。これぞ勝負メシって感じがします。今後、ここねが良き人間関係を学習していくよう祈っております。まちがってもワルいお友だち関係をつくらないようにね、裏路地で白い粉とか買っちゃダメだぞ!


 次回予告。お、学校の怪談のターンですか? ……エビフライが怪談とどう関係あるのでしょうか、そういった意味で次回が気になるところ。ってからんはいつヤムヤムになるのでしょうか? ――もしかしてこれから20話くらいまでずっと旅番組の食レポ担当みたいな立ち位置になるの? マジで?

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