100*100
バブみ道日丿宮組
お題:愛と欲望の殺し屋 制限時間:15分
100*100
契約。
100人殺しの罪をなくすために、また100人殺す。
最初の殺しは愛と欲望にまみれて、ただ惨殺することに生きがいを感じてた。肉を裂く感じ、泣き叫ぶ声、どれもがドーパミンと集中力を高めることが出来た。
ただ、この世にはやっぱり神様ってのがいて、僕は100人目に自分を殺してしまった。手元を間違えたわけでもなく、死ぬ気もなかったのにナイフがぐさりと心臓を一刺し。
痛みもなくーー一瞬にして赤い空があるここではないどこかへとたどり着いた。
お前は人を殺しすぎたーーだがその才能は惜しい。本来であれば地獄に送るところだがターゲットを見事現世で同じ100人殺せば天国に送ってやろう。
そうエンマ大王が赤い空から現れていったのだ。
その時僕は嘘か本当かわからず、その変に落ちてたガラクタで攻撃しようとしても動くことができなかった。
エンマ大王にいくつかの確認事項をとって、僕はようやく現世で殺し屋をすることに決めた。
神に決められた人物を殺す。
なぜ人間が神によってそのようなことをしなければいけないのかはわからなかったが、生きてた頃とは違って、身体能力はあがってたしお金がへることのない口座など不可思議さが多かった。
が、殺すにはそれなりの資金も情報も必要。正直ありたがった。
最初の数人はただこそ泥とか殺傷行為が好きな異人で楽にその生命を静かに終わらすことができた。そして10人、20人とやってくうちに異常があることに気が付き始めた。
こいつらは、人間じゃない。
角があったり、お腹に甲羅があったりとどこかゲームでみる怪物だった。
エンマ大王とコンタクトをとるため、自室で精神統一して答えを聞いてみると、案の定の答えが返ってきた。
殺す標的は地獄と天国から逃げた悪人だということだ。
その中には僕も聞いたことのある神様がいた。身体能力だけで彼らに勝てるのかときけば、ほぼ無理だろうと笑われた。
当然起こった。
ならば、やる意味はないじゃないかと、君たち神が直接やればいいじゃないかと。
コンタクトを外すと、僕の手元に見知らぬ銀の剣と、マシンガンがあった。
『特別製であいつらの人ではない力を防げ、ダメージを与えられる』
またわかりやすいようにその形であって、本来は槍とか、水晶とか本当に能力があるものが使える状態で渡せるらしい。
「……」
弾は無制限、さぶることのない特性の剣。
これでようやく半分をかれるのか。
わからない。だがやるしかない。ここで終わってしまっては100人最初に殺した時の面白さがどこかにいってしまう。
いわばこれはハードモード……ただそれに違いない。
100*100 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri
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