異世界で俺だけがプログラマー~転生して蘇った前世の知識は魔王級。家族には捨てられたけど、世界法則には気に入られた気がする。帰って来てくれと言われても、もう遅い。プログラム的呪文で最強無双~
第429話 危機一髪と、自動攻撃と、止まらないホースからの水
第429話 危機一髪と、自動攻撃と、止まらないホースからの水
この世界。
簡単な魔法で良いのなら。
print("【火球飛べ】")
とかで良い。
だが、範囲攻撃をするとして。
print("【全ての者に火球で攻撃】")
これでも良いんだが、こんな魔法だと効率がかなり悪い。
事細かく指示されたら、効率が良くなるのは何でも一緒。
仕事だって、細かい指示があればあるほどスムーズにいくという物だ。
今取り掛かっているのは、自動迎撃。
ええと、こんな感じかな。
import glob # 機能を追加
def usersck(name) :
users = glob.glob("c:/Users/"+name) # 生き物の情報を得る
if len(users)==1:
return True # 生き物
return False # 生き物ではない
path=input("攻撃する場所を入れて下さい") # 攻撃する場所の指定
while 1 : # 無限ループ
datalist = glob.glob("c:/地上世界/"+path+"/*.lnk") # その場所の情報を得る
for data in datalist: # 物の名前をひとつずつ切り出す
data=data[len(path):] # 名前切り出し
if ".lnk" in data : # lnk以外拡張子排除
data=data.replace('.lnk', '') # 拡張子の削除
if usersck(data) : # 生き物か判別
print("【われは内包する、魔法規則。火球生成の命令をレベル1の火魔法に受け渡し、魔法情報を受け取れ。魔法情報にありしものを",data,"に向かって飛ばせ。火球】")
早速、実行。
「あちちっ、魔法ストップ。ストップだと言ったら、あちちちっ」
火球が何度も俺を襲う。
ホースが暴れて水を止めたいのに止められないっていう感じになった。
はぁはぁ。
死にそうな目に遭った。
まさに危機一髪。
敗因は、攻撃対象に俺も含まれるってこと。
忘れてた、味方識別を付けなきゃ。
def friendck(name) : # 味方判別関数
friendlist = ["カニキクカ","モンスチ","スイソカニ","トイリイミ","リニミイチス"] # 味方の神秘魔法名のリスト
for frienddata in friendlist : # 味方のリストから切り出し
if frienddata==name: # 味方かどうか判別
return True # 味方
return False # 敵
これを付けくわえて組み込んだ。
完成。
今度は大丈夫だよね。
恐る恐る、魔法を起動する。
魔法はモンスターだけに飛んで行った。
ふう、魔法開発は危険だ。
危機一髪の連続。
爆弾を作っているようなものだからな。
魔法は武器にもなる。
武器開発がいかに危険かは分かるだろう。
しかし、便利な物を作るのには危険が伴うのは仕方ない。
今回の自動迎撃なんか。
敵を勝手に見つけて攻撃してくれる。
「タイト、黒焦げで何笑っているの。髪の毛なんかチリチリよ」
婚約者のマイラにそう言われた。
「てへへ、失敗しちゃった」
「もう一回」
「てへへ、失敗しちゃった」
「照れてるタイト可愛い」
抱きしめられた。
「なになに」
「タイト、顔赤いね」
「なんですか。騒がしい」
他の3人の婚約者も寄って来た。
彼女達との平穏な生活を守るためなら俺は何度でも危ない橋を渡ろう。
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