第374話 バリアと、魔道具と、誘導弾
バリアがほしい。
前に作ったC言語だとこんなだった。
extern void time_wait(long time_ms);
extern MAGIC *gravitational_field_make(float mana);
extern MAGIC *anti_magic_make(float mana);
extern MAGIC *wind_wall_make(float mana);
extern int mclose(MAGIC *mp);
void main(void)
{
MAGIC *mp1,*mp2,*mp3; /*魔法定義*/
mp1=gravitational_field_make(0.006); /*重力でバリアを張る*/
mp2=anti_magic_make(0.006); /*対魔法障壁を作る*/
mp3=wind_wall_make(0.006); /*風障壁を作る*/
time_wait(10*1000); /*10秒待つ*/
mclose(mp1); /*魔法終わり処理*/
mclose(mp2); /*魔法終わり処理*/
mclose(mp3); /*魔法終わり処理*/
}
Pythonで作る。
import magic
import time_wait
mp1=gravitational_field_make(0.006) # 重力でバリアを張る
mp2=anti_magic_make(0.006) # 対魔法障壁を作る
mp3=wind_wall_make(0.006) # 風障壁を作る
time_wait(10*1000) # 10秒待つ
mclose(mp1) # 魔法終わり処理
mclose(mp2) # 魔法終わり処理
mclose(mp3) # 魔法終わり処理
よし完成。
魔石が欲しいのでモンスターを狩る事にする。
モンスターはすぐに見つかった一昨日の晩に安眠妨害してくれた熊だ。
俺の姿を確認すると熊は走って来た。
「【バリア】」
熊の突進はバリアに阻まれた。
「【火球】」
至近距離で火球を食らった熊は炎を吸い込んだ。
そして死んだ。
色々な物を作った魔法呪文の物を作る箇所を石のナイフに変える。
石のナイフいっちょ上がり。
熊から取った魔石で、魔力アップの魔道具を作る。
import magic
mp=magic_tool_init() # 書き込みの初期化
f = open('spell.txt', 'r') # 呪文のデータを開く
magic_tool_write(mp,f.read()) # 魔石に呪文を書入れる
f.close() # 呪文のデータを閉じる
mclose(mp) # 魔法終わり処理
こんな感じの魔法で魔道具を作る。
『spell.txt』はあらかじめ作っておく。
spell.txtの存在場所だが、肉体と魂の狭間らしい。
見えない存在なんだがまあ良いだろう。
いくつか呪文をファイル化しておいた。
C言語もこれをやれば良かったな。
でも、Pythonほどは短く書けない。
とにかく魔力がアップしたので、大規模魔法も使えるようになった。
後は魔法のレパートリーを増やすだけだ。
さて、誘導弾の魔法を作るとするか。
C言語だとたしかあんなだったな。
となるとPythonではこうだ。
import magic
import sys
orbit = [0] * 10 # 軌道データ10個
i=0 # カウンター
mp=fire_make(0.006) # 火球を作る
while i < 1000: # 1000回繰り返し
i += 1 # カウンターを増やす
orbit=magic_direct(mp,sys.argv) # 目標に向かう軌道データ生成
magic_move(mp,orbit) # 軌道データ通りに動かす
mclose(mp) # 魔法終わり処理
誘導弾はこんな感じかな。
物足りなさはあるが、スッキリと作れている。
火力調整は入力で行くよりプログラムを多数作る方が手っ取り早い。
ページをめくるだけだからな。
ボタンで火力調整もそのうちにやってみたい。
飛ぶ板には必須のプログラムだからな。
『こちらタイト、そちらの様子はどうだ』
『こちらマイラ、探索隊は出発した』
『服と靴が欲しい』
『分かった。道中で購入する』
服と靴がね、木の繊維から出来ているんだけど、ごわごわで着心地が悪い。
やっぱり文明は偉大だな。
よし、明日からはモンスターをバンバン狩って魔道具を作るぞ。
生活を豊かにするのだ。
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