異世界で俺だけがプログラマー~転生して蘇った前世の知識は魔王級。家族には捨てられたけど、世界法則には気に入られた気がする。帰って来てくれと言われても、もう遅い。プログラム的呪文で最強無双~
第216話 ペットゲームと、グッズ展開と、武の商
第216話 ペットゲームと、グッズ展開と、武の商
ペットゲームの勢いが止まらない。
増産につぐ増産。
作るのは元締めに任せている。
俺の役目はバージョンアップだ。
ペットの種類とアニメーションを増やしていく作業だから、たいした手間ではない。
「デザインのロイヤリティを要求する」
そう、マイラが言ってきた。
「そうだね。4人に配分しないと」
今まで利益を5等分する。
「ごっつぁんです」
マイラが力士になっている。
「それ流行っているの?」
「ボスから小遣いをもらった手下が言ってた」
さいですか。
「有難く頂きますわ」
「レクティには小遣い程度だね」
「いえ、そんな事も。機関を動かすお金は膨大ですが、わたくしの小遣いなど
「そんなもんか」
「ほわわ、このような大金を貰ってもいいの」
セレンが金額に驚いている。
「創作物は当たればでかいんだよ。他の展開もできる。例えばペットのぬいぐるみだ。売りだせば儲かる」
「類似品が多数、出そうね」
「そこは正規品のマークだ。魔道具で作れば真似できない。簡単なホログラフィを出すなら、ゴブリンの魔石でも可能だからな」
「なるほど」
「カップから歯ブラシまで、何でも展開が可能だ」
「そんな事が」
「その展開とやら、アリの外皮で何か考えてよ」
「まずは置物だろ。着色も、もちろんする。ペン立て。文鎮なんでもござれだ。ペットのキャラクターが付いていれば良い。うちわなんてのもあったな。骨をアリの外皮で作れるだろう」
「じゃあ、やってよ」
「めんどくさい。丸投げだ。レクティやるか?」
「やらせて頂きますわ。諜報機関は金食い虫ですから」
「アイデアは出してやろう。グッズ展開は美味しいぞ」
ホログラフィなんだから、3Dアニメとか作れるが、めんどくさいな。
飛び出す絵本ぐらいで辞めておこう。
「成功の秘訣は何ですか?」
真剣なセレン。
「そんなの決まっているじゃない。死角からズバっとよ。先手必勝」
マイラが俺の代わりに応える。
マイラの言も少し当たっている。
最初にやった者が勝つ。
それも今までない物をだ。
俺は前世の記憶でこういうのが流行ったと知っている。
ずるだけど、言わないでおこう。
「他の人に出来ないというのは、利点ですわね。独占は美味しいです」
プログラム的魔法を使わない限りゲームを作るのは難しいだろう。
類似品が出る恐れがないのは良い事だ。
「真似される必殺技は必殺技足りえない。初見殺しにしかならない」
「ですわね。こうも美味しい商売だと、それを生み出しているタイト様からは離れられません」
「ふむ、金儲けも武に通ずるのね」
「マイラの事は気にしない方が良いぞ。適当言っているだけだから」
「ならば、手数で勝負は?」
「それがグッズ展開だな」
「力で強引にねじ伏せるは?」
「デザイナーに有名な人を起用して、いいデザインを創らせる事かな」
「やっぱり武に通ずるのか」
マイラの言っている事が正しいだと。
そんな馬鹿な。
ならば、フェイントは?
スピンオフか。
引っ掛からなくて失敗したりするところなんか、フェイントと似てる。
スピンオフはこける事もあるからな。
じゃあ、ブランドは?
名声にビビって相手が実力を出せなくなるのと一緒か。
マイラを馬鹿に出来ない。
「ふふん、マイラ様の慧眼、恐れ入ったか」
「こじつけ、だけどね」
「タイト様の商売のビジョンは素晴らしいの一言に尽きます」
「タイトが凄いのは当たり前」
「なるほど追いつけないね」
「お腹が減ったわ」
「よし、飯にしよう」
ゲームは美味しいな。
ペット育成がきたら、次は対戦か。
育成の魔道具作って、魔石に情報をセーブして、対戦ゲームの魔道具を作ればいけるな。
RPGは作るのが、めんどくさい。
流行るのは分かっているが、どんだけ作成に掛かるんだよって事だな。
一人で全部作るんだぞ。
5年ぐらい掛かりそうだ。
外注が欲しい。
だが、無理だな。
英語を教えて、プログラムの教育をする。
これも5年ぐらいは掛かりそうだ。
結局めんどくさい。
パズルゲームとか音ゲーとかなら簡単に出来そうだ。
それでも1ヶ月ぐらいは掛かるかも知れない。
辞めよう。
「なに難しい顔しているの?」
マイラの
「料理が不味かったわけじゃないんだ。頭が10個ぐらいほしい」
「増やしたら」
魂のコピーはやってみたけど、コピーすると動かない。
クローンとしては存在出来ないんだよな。
なんか神様的な存在の干渉を感じる。
サイリスは魂の移動だから出来た。
通信機に魂を入れたが、イエスマンが出来ただけだ。
仕様だから仕方ない。
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