異世界で俺だけがプログラマー~転生して蘇った前世の知識は魔王級。家族には捨てられたけど、世界法則には気に入られた気がする。帰って来てくれと言われても、もう遅い。プログラム的呪文で最強無双~
第121話 魔力塗り替えと、魔法キャンセルと、秘密
第121話 魔力塗り替えと、魔法キャンセルと、秘密
地雷の件で思いついた事がある。
他人の体や魔法に干渉できないのは魔力の波長が違うため。
でも、契約書の騒ぎで俺は魔力を混ぜれば、この問題が解決できるのを知った。
実験してみるのはいいな。
まずは、人に魔法を拒否された時に、強引に掛けられないかという事だ。
「マイラ、ちょっと立ってみて」
char myra_mana[1000]; /*マイラの魔力*/
void main(void)
{
char my_mana[1000]; /*自分の魔力*/
int i; /*カウンター*/
for(i=0;i<1000;i++){
myra_mana[i]=my_mana[i]; /*マイラに自分の魔力を入れる*/
my_mana[i]=0;
}
}
この魔法を実行した。
そして。
「魔法を拒否してみて。【鑑定魔法】」
普通に拒否されたな。
これはどうしてかは説明できる。
自然界の魔力の波長は人間とは違う。
人間はそれを吸い込むわけで、その後に自分の物にしてしまう。
つまり自分の波長に塗り替えているわけだ。
俺がマイラに魔力を混ぜても、塗り替えが起こったのだろう。
俺の魔力は跡形もなくマイラの体から消えたというわけだ。
じゃあ、魔法は、それと魔道具は。
#include <stdio.h>
#include <unistd.h>
#include <sys/wait.h>
#include <signal.h>
extern int get_magic_tool_id(void);
char magic_stone_mana[1000]; /*魔石の魔力*/
void main(void)
{
char my_mana[1000]; /*自分の魔力*/
int p_id; /*処理IDの番号*/
int i; /*カウンター*/
for(i=0;i<1000;i++){
magic_stone_mana[i]=my_mana[i]; /*魔石に自分の魔力を入れる*/
my_mana[i]=0;
}
p_id=get_magic_tool_id(void); /*魔道具の処理IDを獲得*/
if(p_id!=0) kill(p_id,SIGINT); /*処理を停止させる*/
}
こんな魔法を作ってみた。
魔道具を停止させる魔法だ。
これなら地雷を停止させられる。
マイラが使っている魔道具を試しに止めてみた。
成功だ。
だが、これはかなりの反則技だ
他人にはこの魔法の呪文を入れた魔道具を渡したくない。
悪用されると危険だからだ。
だからこの魔法は魔道具にしない。
この魔法の対魔法バージョンも作っておいた。
「マイラ、魔法を使ってみて」
「うん。【光】」
「【魔法キャンセル】」
マイラの光の魔法が消えた。
「ずるい。その魔法、教えて」
「これはマイラには使えない。魔法の魔力を認識できないだろう。それができないと駄目だ」
「じゃ、その魔法を魔道具に作って」
「そんな危険な魔道具を作ったら、奪う為に色んな勢力が押し掛ける事になる。駄目だ、分かってくれ」
「タイトが言うなら」
魔道具の停止魔法もやばいが、この魔法キャンセルはもっとやばい。
必要でなければ使わない方が良いだろう。
魔道具にするのもやばいが、魔法の存在自体もやばい。
なにせ魔法文明の根底を揺るがす魔法だからな。
誰かにばれたら狙われる事になる。
刺客に怯える生活なんて嫌だ。
俺は平穏に生きたいんだ。
だが、魔法戦はもう無敵だな。
相手の魔法をキャンセルできれば怖い物などない。
魔道具キャンセルは大丈夫だろう。
魔道具を壊す魔法だとでも言っておけばいい。
だが、魔法キャンセルは不味い。
マイラは別だが、魔法キャンセルを持っていると知られた相手は必ず殺さないとな。
「マイラ、この魔法の事は秘密だ」
「うん、二人だけの秘密だね」
「そうだ、二人だけだ」
マイラは口が堅いので信用できる。
この魔法を使う相手が現れない事を祈ろう。
殺しは嫌だけど、その時は躊躇しない。
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