異世界で俺だけがプログラマー~転生して蘇った前世の知識は魔王級。家族には捨てられたけど、世界法則には気に入られた気がする。帰って来てくれと言われても、もう遅い。プログラム的呪文で最強無双~
第46話 スパイ活動と、国家転覆と、裏技を仕込んだ魔道具
第46話 スパイ活動と、国家転覆と、裏技を仕込んだ魔道具
姿隠しを使いサージの所へ。
サージが使っている部屋のドアの前で待っていたら、ニオブがやってきた。
丁度いいので上手く体を滑り込ませる。
あっ、裾を挟んだ。
「むっ、このドア、感触が変だな」
ニオブが不思議がって何度も開け閉めする。
俺は慌てて挟んだ裾を引っ込めた。
「どうした?」
その様子を見ていたサージが誰何してきた。
「ドアを閉めた時に変な感触が」
「虫でも挟んだんだろう。それより決心はついたか?」
「ああ、俺はファラド一族になる。そして立派な貴族になるんだ」
「よく言った。バリスタ、ちょっと来い」
サージが奥の部屋から女性を呼びよせた。
「お呼びですか、叔父様」
「紹介しよう。姪のバリスタ・ファラド・ダイアックだ。こちらはニオブ・バリアブルだ」
「バリスタです。よろしくお願い致しますわ」
「ニオブだ」
「分かっていると思うが、一族になるということはバリスタと婚約してもらう。婚約破棄など出来ないからな。その場合は命をもらうぞ」
「分かっている」
「では洗礼の儀式だ」
「やってくれ」
サージがスペルブックを開き無詠唱して、神秘魔法名を割り出す。
「君の神秘魔法名はミニラコニナモだ。神秘魔法名という単語は出来るだけ喋るな。身内であってもだ」
「分かった」
「さあ、試しにやってみたまえ。このページだ」
ニオブがサージのスペルブックを見て無詠唱で魔法を発動する。
覗き込んだページには【神秘魔法名を用いて体の写し身を作りたまえ】と書いてあった。
んっ、ええと体のバックアップを作ったという理解で良いのか。
欠損もバックアップで治るのだな。
こんなテクニックを使っていたとは。
「これで俺はニオブ・ファラド・バリアブルだな」
「ファラドの名前は隠せよ。貴族はファラド一族と兼任は出来ない」
「国にばれたら貴族籍を抜かれるな」
「そうだ。忌々しい王族め。なんとしても公爵になって力を蓄え、兵をあげ王を倒すのだ」
「そうだ、貴族は力だ。力なき貴族など生きている価値がない」
「力などいくらでも与えてやる。まずは次期公爵との声があるタイトを倒すのだ」
「はい」
うわっ、ろくなことをしてないと思ったら、国家転覆の陰謀かよ。
それに俺の暗殺計画。
いいタイミングで話を聞けた。
ニオブが扉を開け、出て行くようだ。
続いてバリスタが出て行くようなので、二人の間に割り込んで部屋を出た。
「ニオブ様、わたくしクラッド商会の特注魔道具が欲しいですわ」
「あそこは不味い。オルタネイト商会なら伝手がある。そこから手を回せばクラッド商会に注文が行くだろう。どういうのが欲しい?」
「欲しいのは攻撃の魔道具です。クラッド商会の魔力効率なら、Aランクの魔石で作れば、火球の1万ぐらい撃てる物ができそうですね」
「任せておけ」
これは確実に俺の所に注文が来るな。
寮の部屋に帰ると、しばらくして案の定、魔道具制作の注文が来た。
で作ってみた。
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <string.h>
extern MAGIC *fire_make(float mana);
extern void vector_add(MAGIC *mp,char vector_data);
extern void magic_straight(MAGIC *mp,char *orbit,int orbit_size);
extern int mclose(MAGIC *mp);
extern void magic_move(MAGIC *mp,char *orbit,int orbit_size);
int tight_chk(void)
{
FILE *fp; /*ファイルポインタ ファイルを読み込む時の情報が入る*/
char str[200]; /*読み込むバッファ 要するに読み込んだデータを置いておく所*/
system("dir > temp"); /*情報をtempに送る*/
fp=fopen("temp","r"); /*tempファイルを開く*/
while(fgets(str,200,fp)!= NULL){ /*ループと読み込み 終わりかどうか判別する*/
if(strcmp(str,"カニキクカ")==0){ /*俺の魔法名を持った者が居るか?*/
fclose(fp); /*ファイルを閉じる*/
system("del temp"); /*仮データを消す*/
return(1); /*俺が居る*/
}
} /*ループの終わり*/
fclose(fp); /*ファイルを閉じる*/
system("del temp"); /*仮データを消す*/
return(0); /*俺が居ない*/
}
void main(void)
{
char orbit[2000]; /*軌道データ*/
MAGIC *mp; /*魔法定義*/
if(tight_chk()==0){ /*俺が居ない場合のみ魔法発動*/
mp=fire_make(1.0); /*火球を作る*/
magic_straight(mp,orbit,sizeof(orbit)); /*真っ直ぐの軌道データを入れる*/
magic_move(mp,orbit,sizeof(orbit)); /*火球を動かす*/
mclose(mp); /*魔法終わり処理*/
}
}
俺が居る場合、魔道具は動作しない。
合言葉とか色々と考えたが、魔道具は発動までの時間が短い。
間に合わない場合もある。
それなので俺がその場にいるかどうかで発動するかどうかを判断した。
これで俺に害はないはずだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます