レオルド・ポートワーグの特徴
『レオルド・ポートワーグ』と名前だけでは全くわからないが、この令嬢が懸想するほどの美貌か、はたまた魅惑的な話術の持ち主、くらいしか読み取れない。
個人的にも興味が持てない。
まかりなりにもボクも女性なのだからそういう、恋バナに食いつくくらいはしても良さげではある、ある、が。
ジェンダーレスに近い、中性思考であるため、恋愛の機微にはまったくと言って疎い。
女性の卑しさや、男性の賎しさを目の当たりにして育ったボクは、現在どっちつかずである。
その感覚に見合った依頼しか受けてこなかった。
しかし、今まさにこれはボクの苦手とする性感情区分であると言えよう。
更には女性だから、男性だからと決めつけの一般論なんて使い物にならないのだ。
「……『レオルド・ポートワーグ』氏の見た目や特徴などわかる範囲で教えて頂けますか? 」
「まあ! では……! 」
「期待はならさないでください。できる限りで調べさせていただきますが、空振りも視野にお願いします」
「ええ、ええ! 彼は整った左目の下にくっきりとした泣きぼくろのある切れ長の目をした、シルバーブロンドの短髪で、6フィート2インチ(190cmくらい)ほどはある長身の優しげな面立ちの方ですわ」
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