第5話

「ここが祠だよ!」

「へー、ここに妖怪が…」


うーん、明橋さんにバレないようにどうやって妖怪を殺すか…


いや、封印は解けて無いし倒すのは後回しで…


バキィ!!


!?

一体なにが…


「フハハハ!そこの小娘の負のエネルギーを集めようやく復活を果たしたぞ!」

「えっ…なんか復活したんだけど…」


「ふふふ…小娘よ復活に貢献歯てくれた礼に苦しまず丸呑みにしてやろう!」

「させるか。」


ダァン!!


「グァァァァァ!!!貴様ァァァ良くもこの私に傷をつけてくれたなァァァァ!!!」

「知るか。」


バンッ!!


よし、これで明橋さんに俺が普通じゃ無いって事がバレた以外は完璧だな!


…全然完璧じゃ無くね?


「ねぇ、荒井くん。」

「あっ、はい…」


「荒井くんは、何者なの?」

「ただの学生です…」


「本当?あの化け物を一撃で倒したのに?」

「はい…本当です…」


「うーん…じゃあそういう事にしてあげる!」

「ありがとうございます!」


「その代わり次の土曜日に私に一日付き合うこと!良い?」

「分かりましたぁ!」


助かった!

そういう事にしてあげるだから助かってない?


今は切り抜けられたから良いんだよ!

…明橋さんの機嫌取っておかないとな。


ーーー


「おーい、えーっと…吸血鬼ー!」

「はっ、元真祖メアリー・ペイン、ただ今参りました。」


ん?後ろの普通の吸血鬼達は何も言わんのやな。


「ああ…後ろの普通の吸血鬼に明橋さんの護衛をしろ。」

「「「「ハッ、了解しました。」」」」


「そんでメアリー、お前は俺についてこい。」

「!!!は、はい。」


うーん、まだビビられてる…のか?

まずはダンジョンチケットを使って…ん?


使い方が分からん…

どうやって使うんだ…?


破く…最後の手段か、翳す…何に?

どれも違う気がする…適当に試していくか?


「うおっ、急に使えた、必要なのは魔力か。」

「…」


メアリーちゃん何か喋ってくれよぉ!

独り言のせいで俺がヤバい奴みたいじゃん!


「よし、メアリーその…何だ?ポータル?みたいなのに入れ。」

「は、はい…」


わー!メアリーちゃんこれから死にます、みてーな顔してんな、どんだけビビられてるんだ?


うし!じゃあメアリーちゃんもダンジョンに入れる事が分かったし俺もダンジョンに入りますか!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る