第79話 きれい/きれいじゃない ご褒美

「先生、先生」

「なあに? 甘えて」

 お夕飯を食べ終えて、テーブルも片付けて。 猫脚のソファに座る先生を、後ろからぎゅっとする。

 今日、金曜日。 一次試験が終わって、最初の金曜日。

 この週末だけ、羽を伸ばす。 そしてまた月曜日から、試験対策。

「あのね、試験、まだこれからの分もあるけど。 一次試験、頑張ったから……」

 先生は振り向いて、私を見つめる。 どきっとする。

「なあに? 頑張り屋さん」

「ご褒美……」

 ふふっ、と先生は笑う。 な、何で笑うの?

「ご褒美、たくさんあげてますけど。 ご飯、デザート、美味しかったでしょう? まだ何か、欲しいの?」

 う……。 欲しがりが、ばれてしまった。 きっと先生は、何が欲しいか、もう分かってる。 恥ずかしい。

「お……おっぱいを…… したいです……」

「おっぱい、好きね。 ベッドに行きましょう」



「ん、ん、ぅん」

「えっちな赤ちゃん。 おいしい?」

 先生は服を脱いで、黒いスリップと、パンツだけの姿になる。 私は、先生が買ってくれた、ふわふわの、ピンクの黒猫柄のパジャマに着替えて。

 大きなベッドに二人で寝転がって、私は、先生におっぱいさせてもらう。

「先生、先生、好き……」

「知ってるわ」

 髪、撫でてくれる。 好き。 やさしい。 いい匂い。 きれい。

「絶対、私、なるから。 先生みたいな、先生に」

「私みたいな、悪い先生に?」

「違うよ。 やさしい、きれいな先生」

「やさしくないわよ……」

 私には、やさしいよ。

「先生のこと好きになって、良かった」

 先生は一瞬びっくりした顔をして、ふっと笑って、私をぎゅっと抱きしめる。

「先生のこと好きになってから、私、変わったよ」

「えっちになった?」

 もう。 すぐ、そういう事を言う。

「それも、あるけど……。 三年生になって、お泊まりしてから、目標できた。 大学生になって、一緒に暮らすって。 大学行きたいから、勉強、頑張るようになった。 友達も、ひとりだけど、できたし」

 ぎゅっとしながら、髪を撫でられる。 先生のお顔、見たいのになぁ。

「えっちも……。 いっぱい、いっぱいして、気持ちいいこと、たくさん知っちゃった。 多分、クラスで一番、えっちしてると思う」

「ふふ。 そうかもね。 夕陽は、勉強熱心だから」

 先生はそう言いながら、私のあそこにくっ付いてる、小さなあれを撫でる。

「あ……。 まだ、おはなし、してるのに」

「続けて、どうぞ」

 つ、続けられないし。 先生は、おっぱいをして、ぴったりくっ付いて、期待してかたくなってるあれを、くっと剥いてしまう。

「ふふ。 かわいい。 女の子のかわいい先っぽ、かたくして」

「や、やだ、えっちな言い方。 先生、ばか」

 爪で、くりくり刺激される。 気持ちいい。 ちょっと強くて、すごくいい。

「や、あっ、あっ、いいよう。 ね、ね、先生っ」

「なあに? どうしてほしいの?」

「か、噛んで。 あれ、噛んで……。 噛んで、ちゅうちゅうして……」

 先生は、私のパジャマのズボンを下ろす。 そこで、思い出す。

「あ、あ、ごめんなさい、うそ」

「嘘? どういうこと?」

「あの……。 今日、お風呂、まだだった。 だから、ごめんなさい、出てからだった。 い、今は、やめとく」

 先生は、ふーん、と言って、そのまま私のパンツも下ろす。

「だめ、先生」

「だめじゃないわ。 噛んでって、言われたもの」

「あ、あの、きれいじゃないから。 きれいにしてから、噛んで」

 先生は、きれいじゃない、ぴんとなってるあれを、尖らせた舌先でつつく。

「わっ」

「ほら、してしてって言ってるわ。 口で、して欲しいって」

 あ、あ、きたないのに! 一日学校で過ごして、トイレも行って、きたないのに……。

 先生は、私がお願いした通りに、歯でやさしくあれを噛んでくれる。 くっと一度噛んでから、今度は唇ではみはみしてくれる。

「あ、あ、いい……」

 そのまま、あれをちゅっと吸われる。

「やっ」

 ちゅ、ちゅう、ちゅう…… 音が聞こえるほど、吸って。 どんどん、あれが、大きくなっちゃう気がする。

「あっ、あっ、きもちい」

 先生は、唇を離す。 あそこに指を二本、ずぶりと挿れる。

「ああっ……」

 先生の、細くて長い指。 私じゃ届かない、奥、いいところまで。

 先生は指を動かしながら、キスしてくれる。 私のあれをいっぱい舐めた、唇で。

「きたなくないわよ」

「えぁ……。 きたないよう……」

「ふふ。 あなたのは、きたなくない」

 指を、同じリズムで短く、動かされる。 私は、長くゆっくりされるより、こっちが好き。 すぐ、いきたくなる。

「あ、あん、あっ……」

 気持ちいいと、よだれが出ちゃう。 先生が、よだれ、好きだって言うから……。 何回もそうしてたら、癖になっちゃった。

 先生はよだれを舐め取って、そのまま、舌を絡ませる。 口の中、気持ちいい。 ほっぺの内側、歯の裏側…。 ん、んって、喉の奥が鳴ってしまう。

 舌を離して、また、お話してくれる。

「よだれも、美味しい。 夕陽は、全部美味しい。 食べちゃいたい」

 低い、きれいな大好きな声でそんな風に言われたら、あそこがすっごく、嬉しくなる。 ぎゅうっと締めつけて、気持ちいいのが降りてくる。

「あ、あ、い、いくっ……。 た、食べて、せんせい…。 夕陽のこと、食べて……」



「食べちゃったわ」

 いかされて。 ぐったりして。 二人、バスタブに浸かる。 私は、先生に後ろから抱かれる。

 は……恥ずかし。 生まれて初めて、「食べて」って言った。 お風呂も熱いし、のぼせそう。

「えっちだったわ」

「う……。 えっちは、先生」

「あなたがいるから、えっちになっちゃうの。 夕陽のせい」

 後ろから、ちくび、摘まれる。 ちょっとすると、もう、ぴんとたってしまう。

「私もお風呂から出たら、夕陽のおっぱい、もらおうかしら。 吸って欲しそうに、待ってるわ」

 私は後ろを振り向いて、言う。

「いいよ。 今度はおりえちゃんが、赤ちゃんね。 赤ちゃんは、おもらししても泣かないんだよ」

 先生は私のおっぱいをこねながら、答えた。

「そんな事言うなんて、意地悪なママね。 織江はもうお姉さんだから、おもらしなんかしなくてよ」

 ふふ。 するくせに。 えっちなおりえちゃん。



 私たちはまた、舌を絡ませ合う。 

 お風呂から出たら、またするの。 二人で疲れて眠るまで、舐めて、吸って、くっ付け合う。 そして、明日の朝起きたら、またキスして、色んなところを確かめ合う。 お互いのこと、大好きってことを。 愛し合ってること、確かめ合うの。

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