超巨大炎上系男子

エリー.ファー

超巨大炎上系男子

 スリリングな嘘をついて生きています。

 それが、本当の私だからです。

 正直な人生が、僕を作り出します。

 俺がここにいるのは、お前らのためなんだ。

 分かっているなら自分を失わせてくれ。

 あたしには何もない。

 凍えて死ぬのは俺だけだ。

 三千里。

 木槌の無花果。

 暮れなずむ年齢になったあなたと私のワルツ。

 羊たちが沈黙。

 公園から出た後に寂しくなるのが犬の掟。

 光線銃がうるさい。

 簸。

 燃えて消えて黒く揺蕩う。

 鈴の鳴る音が僕を作り出すのだ。

 あたしにはあたししかいない。

 誰もいない私。

 一から始まる一億。

 ヒントはなしだ。

 続けていく限りあなたは忘れてしまうだろう。

 公園に行ってくれ。

 私で居続けるために。

 映画館で死を待つのみである。

 交信。

 インクから始まる漆黒の博物館。

 品質管理保証期限在庫付。

 アルカナードベルテット。

 本年もよろしくお願いいたします。

 黒い仮面。

 漫画脳。

 文字は画像ではない。

 言葉は希望ではない。

 続けようか。

 腱鞘炎を狙ったシンプルな嘘。


「この言葉に何か意味があるのですか」

「さあ、どうだろうね」

「あの、意味はあるんですか」

「なかったらどうする」

「なかったら、もうやめます」

「何を」

「何って」

「やめられる立場かね」

「失礼しました」

「続ける」

「はい」

「続きをお願いいたします」


 シレンプル。

 ブギトリル。

 体育会系。

 千年以上過ぎ去って真っ白になる。

 悲壮感からおやすみまで。

 健全からほど遠い。

 真緑。

 毒薬の海水。

 喫茶店に住む連続殺人鬼。

 屋根裏の殺し屋たちへ。

 数字から言葉になるためのネガティブキャンペーン。

 無色透明を繰り返して死神を見つける遊び。

 千年を愛してくれ。

 光の速度で嘘をついてくれ。

 マグカップを豚にする魔法。

 紅茶。

 数字に愛を。

 魂を入れるためにはフォントが重要である。

 瞬きがリアルだ。

 白い服を捨てて男になる。

 サラリーマンに夢を持っている。

 お前の物語だ。

 月光の殺し屋たちへ。

 九。

 八。

 十三。

 墓。

 ヘイゼンルッケルバーグ。

 ナルクドットレムゼヒシプコレー。

 カラフル。

 色付きキャンディー。

 キャンディーの色付き。

 皴の多い八月十九日。


「あの」

「見るな」

「でも男の子が」

「悪魔だ」

「男の子が燃えてます」

「男子の姿をしてこちらに迫っているのだ」

「どうすれば」

「反応するな」

「だって」

「無視しろ」

「でも」

「食われるぞ」

「はい、失礼しました」

「反応こそが、悪魔の望むものだ」

「悪魔とはなんですか」

「燃え尽きようとする魂だ」

「それは、死を迎えようとしているということではありませんか」

「そうだ。悪魔とは死にゆく人間のことだ」

「つまり、それは人間では」

「あぁ、人間だったものだ」


 白く葬列。

 月下の供述。

 青く輝く涙の船に夢を乗せる。

 後攻の合言葉。

 日本語は常に君を失うだろう。

 言葉が僕を変えてくれない。

 泡。

 アルコールにはあなたがいる。

 欠損。

 死を暴く限り彼女は。

 編年。

 赤い。

 回天善関。

 イカロスを殺せ。

 君と僕を失って純白になる。

 幸せが欲しい。

 文字と数字から始まる合言葉。

 奇数を見つけて伝説になる。

 重ねて。

 発狂するミスターベッキー。

 許せない。

 緑茶。

 聖なる言葉が今を失わせる。


「もう、だめです」

「君だけでも逃げろ」

「でも」

「生き残れ。そして、戦い続けろ」

「嫌です。ここで勝ちたいです」

「負けるべき物語がある。今がその時だ」

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