無事、惑星に不時着

北原小五

第1話


 今から四十年前、長い航海を経て、惑星プランツにとある宇宙飛行士が降り立った。

「無事、惑星に不時着」

 その言葉が発せられた時の視聴率は全世界で六十%を超えていた。

この広い銀河系で唯一、植物(プランツ)が発見されたその惑星に、ついに人間がやってきたのだから当然だろう。

世界中の人々が固唾を飲んでその生中継を見守っていた。もっとも相対性理論の関係で、惑星プランツと地球は全くの同じ時間の流れを共有しているわけではなかったが。

 ともかく一人の宇宙飛行士が岩ばかりの惑星に降り立ち、人々は歓喜した。事前に調査していたロボットたちが発見した植物の芽を確かめ、その小さに驚いた。あまりにも小さいその芽が、荒んだ地球の希望だった。


 ***


【DAY1 リズ→ケヴィン 件名:見えてる?】


「ハイ、ケヴィン」

 小さなデジタルデバイスの中で眼鏡をかけた若い女の子が手を振った。

 明るい茶色の髪に、リスのような丸い瞳。長い髪はポニーテールにされて、年齢は十七歳くらいだろう。

「リズよ。元気かしら? 私はようやく狭苦しい宇宙船から降りて、研究所に来たところ。なかなか快適よ。それより、やっとプランツに来れた! 感動して涙が出そうだったわ。たしかに、まだ研究所の中以外には植物なんてほとんど生えてないけれど、いいの。これから私が増やしていくんだから」

 そういう彼女は白衣を着ていた。研究者なのかもしれない。

「それよりどうして手紙動画(ヴィデオレター)なんだって、思うかもしれないわね。まあ、昔から私はこれが好きだから、今更か。でもロマンがあると思わない? 遥か彼方からあなたにこの手紙が届いてる。そう思うと、子供の頃みたいに胸がわくわくしちゃう」

「あなたは相変わらずの場所にいるのかしら? ……そうだったら心配だわ。あなたに万が一なんてないことはわかってる。でも……もうこれ以上、あなたに辛い思いはさせたくない」

 なんだか暗い雰囲気になっちゃった、と彼女は何かを誤魔化すように笑う。

「毎日、夜に手紙動画を送るから。確認してね」


 ***


 ドドドっという轟音にケヴィンは起こされた。

 ケヴィンはアッシュブロンドの短髪に、シルバーのピアスをつけている。どこか静かな湖を連想させる青色の瞳をしている青年だった。

ケヴィンは同じテントの中で雑魚寝している仲間たちを起こし、急いで支度をする。テントから出ると、あたりは深い森の中であることがわかる。ジャングルの中のような暑さが体にまとわりついて気分が悪かったが、そんな弱音は言っていられない。

ケヴィンは眼下の道路を数台の迷彩柄の軍用トラックが走っていくのを双眼鏡で確認した。

「隊長」

 軍服を着ている女性、ユカが頷く。

 ユカはケヴィンの所属する部隊の隊長だった。短い黒髪は適当に切られている。凛とした強さがある目をしていて、見る者をひきつけた。

「どうやら罠にかかったらしい。即刻、狙撃を開始しろ」

「了解」

 ケヴィンはまだ十七歳の青年だったが、慣れた手つきでスナイパーライフルを組み立てていく。上の世代の仲間たちがもたつく中、ケヴィンは誰よりも早く定位置につき、狙撃を開始した。

 横転するトラックから逃げ出す敵国の軍人たちを容赦なく撃つ。トリガーを引くときすら、ケヴィンは眉ひとつ動かさなかった。

 敵地での奇襲作戦が完遂され、ケヴィンが所属する部隊は既に陥落せしめた安全な地域へと移動する。

「朝日が目に染みるな」

 同じトラックの荷台で運ばれている同僚のポールがケヴィンに話しかけてきた。ポールは三十代くらいの眼鏡をかけた男性だった。

「そうですね」

 ケヴィンは静かに適当な返事をする。

「相変わらず素っ気ないな、お前」

 一応、軍属年数で言うとケヴィンは新人のポールよりも立場は上なのだが、ポールはケヴィンに敬語を使っていない。だが、ケヴィンも特にそのことを気にしてはいなかった。

 ケヴィンが生まれるずっと昔、この世界で地図が書き換わるような大きな戦争があったらしい。その戦後すぐ、強力なウィルス性の病が流行り、全世界の人口は当時の半分以下にまで落ち込んだと聞く。先進技術の衰退、食糧の減少。ここ十年ほどは資源を巡る戦争が各地で勃発している。

 ケヴィンはとある国の軍人だった。自分の仕事に誇りを持っているわけでも、やりがいを感じているわけでもなかったが、殺さなければ殺されるのだということだけは理解していた。

「何を見てるんだ?」

 ポールがケヴィンの見ているデジタルデバイスを覗き込む。そこには白衣姿の女の子が映っていた。

「友人です。今、プランツにいます」

「プランツって、あの!? マジかよ。すげぇな!」

ずけずけとポールはケヴィンの画面に目を落とす。

「可愛い女の子だな。恋人か?」

「たった今、友人だと言いましたよね?」

「またまた。俺にはわかるぜ」

 何がわかるというのだろう?

きょとんと首を傾げてから、ケヴィンはこれ以上、動画を見せるのがなんだか嫌でデバイスの電源を切った。

「あ、切るなよ」

「プライベートですので」

 すげなく言ったケヴィンに対して、ポールは「可愛くないやつだな」と言って笑った。


 ***


【DAY2 リズ→ケヴィン 件名:私の目標】


「ハイ、ケヴィン。私は今日も真っ白い建物の中。でも二十四時間、研究できるなんて最高だと思わない? とっても幸せな気分」

 思いっきり伸びをしてから、やや真剣そうな口調で彼女は言った。

「私、この戦争を終わらせたいの。世界各地で起きている略奪や疾病。そういったものも終わりにしたい。だからこそプランツでの研究は大切よ。ここでウィルスに侵されない小麦や稲を作れたら食糧問題は解決できるし、プランツに人々が移住できれば、地球の環境問題は過去のものになる」

「悲しいけれど、地球に人間が住まうことはもうできない。これ以上は、ね。タイムリミットが近づいている。限界が来る前に、みんながここに住めるように改築しないと」

 自分の指先でタブレット専用のペンをくるくると回しながら、呟くようにリズが言う。

「いつだったか、戦場から手紙が届いたわね。あなたが私にくれた手紙。私は反戦的な思想を持っていたから、あのときはあなたにも辛く当たってた。どうして人を撃つのかって、泣きながら怒ってた。そうしたら、ケヴィンは『撃たれる前に撃つことは悪いこと? 正当防衛だと僕は思う』って言った。そのときは理解できなかった。でも今はわかる。賛同しているわけじゃないけれど、あなたの考えを理解できる。撃つ前に撃つことは悪いことじゃない。あなたが誰かを撃つことで、あなた自身と、あなたの地域に住まう人々を守ってるもの。けどね、ただ私はあなたに今の環境へ適応してほしくない。理由はあれど、人の命を奪うことが当たり前になんて、思わないで欲しい。

……まあ、そのためにも私は研究を続けていかなきゃならないけど。

ねえ、ケヴィン。戦争はいつか必ず終結するわ。あなたは小さいときから軍人として育ったから、それ以外の生き方はまだ知らないはず。私は知ってほしい。戦場以外の生き方。野花に囲まれた、牧歌的な生活をね。じゃあ、今日はここまで」


 ***


 ウィンクをして、リズが動画を切る。

 拠点にしている宿舎の一室でその動画を見終えたケヴィンは窓に浮かぶ星を見上げた。地球から惑星プランツを目視することはできない。けれどこの視界のどこかにリズがいる。

 ──戦場以外の生き方。

 わからない。そんなもの、知らないから。

ケヴィンは目を閉じた。もうそろそろ就寝時間だ。

リズがケヴィンに対して願いを持つように、ケヴィンもリズに対してただ一つだけ願いがあった。彼女が今日も笑っていてくれること。ただそれだけ。


 ***


「突入!」

 敵地での探索。ユカ率いる二十人の部隊は敵地の小村を制圧するべく行動していた。深い森に囲まれた敵地では、独りでも取り逃がせば後々面倒なことになる。降伏した者は捕虜として拘束して村の中央に集め、ケヴィンとポールは二人一組で家屋を回り、潜伏している敵兵がいないかを確かめていた。

「クリア!」

 ケヴィンが叫ぶが、ポールからの返答がない。不審に思ったケヴィンは奥の部屋に向かった彼を追った。扉を開けたところでポールが銃を構えて突っ立っていた。

「ポール?」

 見ると、部屋の中には十歳ほどの少女がいた。可愛らしい子供部屋には似つかわしくない黒光りする小銃を構えた少女は、ぎろりとこちらを睨んだ。

 反射的にケヴィンは銃口を少女に向けトリガーを引こうとする。すると、固まっていたポールが我に返ったかのように動き出し、ケヴィンに体当たりをした。ケヴィンが撃った弾丸はかやぶき屋根に吸い込まれ、ケヴィンの身体はそのまま床に倒れた。

「撃つな!」

 血走った眼のポールが叫ぶと同時に、銃声がする。少女が発砲したのだ。幸い、弾丸は砂壁にあたり、二人は無事だった。

「ポール!」

 ケヴィンが自分の身体の上から動くようにと大声を上げたが、ポールは動かない。

「もうダメだ。終わりだ。こんな世界が狂ってるんだ。このまま世界なんて滅びちまえばいい!」

 ぶつぶつと涙を流しながらポールは早口でそうまくしたてる。明らかに正気を失っていた。

 瞳に怒りを宿した少女が近づいてきて、ポールの背中に向け発砲の構えをする。さすがにこの超近距離では弾は確実に命中する。

「ポール!!」

 ズドンッ。

 銃撃の後、ばさりと少女が倒れる音がした。

「何をしている!?」

 隊長のユカがこちらを見下ろす。ユカはポールの様子を見てから、短くため息を吐き、乱暴にケヴィンの上に馬乗りになっていたポールを引きはがした。

壁に叩きつけられたにもかかわらず、ポールは泣きながらまだ何かを呟いている。

「…………」

 絶句しているケヴィンに向かって、ユカは端的に答えた。

「ポールにはちょうどあの少女くらいの娘がいたそうだ。だが例の病気で死んだ」

「……ポールはあの少女と娘さんを重ねていたんですね」

「かもしれない。今の子供は不幸だ。流行り病で死ぬか、戦場で死ぬか。どちらかしかない。ケヴィン、ポールを野戦病院へ。もうここでは役に立たない」

 それだけ言うと、ユカはくるりと踵を返して別の家へと行ってしまう。ケヴィンは自分よりも背の高いポールをなんとか担ぎ、ユカの指示に従った。

 おぶさっているポールの声が途切れ途切れに聞こえてくる。

「こんな世界──最悪だ──滅びろ。全部、滅びろ」

 この世界は最悪だろうか?

 そうかもしれない。血で濡れた戦場。日々、流行り病に怯える生活。これを最悪と言わずに何というのだろう。

 けれど希望がないわけではない。

『無事、惑星に不時着』

 あの星にはリズがいる。リズならきっと、この世界を救えるはずだ。


 ***


【DAY3 リズ→ケヴィン 件名:研究所が完成した!】


「ハイ、ケヴィン」

 リズは興奮を隠しきれないといった様子で嬉しそうに頬を赤くしていた。

「研究所の全区画の工事がついに終わったわ! 私のオフィスももちろんある。下級研究員だからかなり狭いけどね。これで騒音に悩まされずに思い切り研究ができる。安心したわ。今日はこれから研究所完成パーティーなの。だから今日の動画はここまで。また明日」


 ***


 ケヴィンとリズはいわゆる戦争孤児だった。同じ地域の孤児院で六歳まで育ち、二人はとても仲が良かった。しかしリズは勉強ばかりしている変わった子で、周囲から疎まれていた。陰でいじめられていたので、その度にケヴィンがいじめっ子たちを返り討ちにしてやった。

勉強の甲斐があり、リズは一部の子供しか通えないエレメンタリースクールへの入学許可が下りた。一方のケヴィンは持ち前の運動神経を生かし、万年人手不足の軍学校への入学を勧められた。この不安定な世界で食い扶持が手に入るのは決して悪い話ではなかったが問題もあった。二人の通う学校は別々の地域にあり、離れ離れになってしまうことだ。仕方のないことだとは子供ながらにわかりつつも、ケヴィンはリズを守れなくなることが不安だった。

「大丈夫。私だって強くなる。いじめてくるやつなんて、ぶっ飛ばしてやるんだから! それより私、あなたに手紙動画を送るわ。たくさんね」

 健気に笑うリズに対して、ケヴィンは頷くことしかできなかった。


 ***


 戦場では今日も彼岸花のような鮮血が散っていた。

 今日も作戦を終え、町の一つを制圧した部隊は、宿舎へと帰還する。ポールは今も野戦病院にいて、その姿はない。ユカの話ではもう復帰は望めないとのことだった。

その帰り道、ケヴィンは偶然、ユカと同じトラックの荷台に乗ることになった。次の作戦について話しているユカは時折咳き込んだ。この咳き込み方はあの流行り病の症状に似ていた。

「私も年を取ったものだな」

 ユカがぼそりと呟いた。現在、地球で流行している病は三種類あり、そのうち一つの病は人間同士で感染するものではないが、三十代以上の人間を的確に襲い、およそ二週間で死に至らしめるものだった。

「まだあの病気と決まったわけではありません。きちんと検査してください」

「もう検査キットがないから調べようがないんだよ」

 どこか諦めたような微笑を浮かべ、ユカは夜空を見上げた。

「この大地が私達にここから立ち去れと言っているのかもしれないな」

 病は人から人へとは感染しない。そのかわり、汚染された植物が出す酸素が人の体内に取り込まれたとき、人間が感染する。生命が活動するための酸素が毒へと変わっているのだ。しかしこの大地に根付くすべての植物を焼き払えば、今度はまた別の環境的な問題が生まれる。堂々巡りだ。

 そのときふと、ケヴィンが手にしていたデジタルデバイスに通知が入った。リズからの手紙動画が届いていた。しかしそれと同時にニュースの速報も入っていた。

〈惑星プランツの研究所で爆発事故 研究員十五名が死亡〉

 ケヴィンは自分の目を疑った。デバイスを覗き込んだユカも驚いている。

「プランツで爆発事故?」

「だ、大丈夫です」ケヴィンの声は震えていた。「リズからの手紙動画が届いてる。彼女は生きてます」

 記事をスクロールして確認する。亡くなった研究員の中に、リズの名前があった。

「どうして……」

 理解ができない。だって、リズからの手紙動画はたった今、届いたのだ。

ユカはしばらく黙ったのちに、ゆっくりと話し出した。

「ケヴィン、相対性理論は知っているか?」

「……知りません」

「宇宙と地球では流れている時間が違うんだ。たとえば今、見えている星。あの光が地球にまで届くためには何年もの時間がかかる。今、見えている星が爆散して消失していたとしても、我々にはまだ光っている頃のn年前の星しか見ることができない。地球から見れば彼女はまだ生きていても、プランツにいる彼女は既に……」

 ユカが言葉を切る。ケヴィンの頭は混乱していた。

 彼女が死んだ。けれどまだ生きている。

 しかしもうどうすることもできない。

 暗い絶望感が胸を覆い尽くしていった。


 ***


 十四歳の夏休み。二人は久しぶりに再会した。約束した街のカフェにケヴィンが赴くと、理知的な顔をしたリズが難しそうな本を読んでいた。

「リズ」

「ケヴィン! 久しぶり。背が伸びたわね。動画じゃ気づかなかった」

「動画はいつも椅子に座っているから」

「それもそうね」

 本を閉じたリズは他愛ない話をする。学校での生活、お世話になっている寮母さんの愚痴。ケヴィンは元来、話下手なので相槌を打ってその話を聞いていた。

「私、いつかプランツに行きたいの」

「あの惑星の?」

「そう。それでね、あの宇宙飛行士みたいに『無事、惑星に不時着』って言ってみたい。もちろんちゃんと研究もするけどね」

「どうしてリズはそこまで頑張って勉強するの?」

 それはケヴィンがずっと疑問に思っていたことだった。

世の中には自分より賢い人が大勢いる。たしかに地球の問題は山積しているけれど、そういった問題はその賢い人たちに任せてしまえばいいじゃないかとも思っていた。なぜ難しいテーマに人生をかけてリズが挑戦しているのか、ケヴィンはずっと謎に思っていた。

「ふふっ。今はまだ内緒。いつか私がプランツに行ったら、そのときは教えてあげる」

「もったいぶるね」

「だって恥ずかしいもの。面と向かっては言えないわ」

 リズがカフェオレを飲むので、仕方なくその話はそこで終わりになった。


 ***


 墓地には彼女が好きな花を添えた。ケヴィンは石碑に彫られた彼女の名前をそっと撫でた。無機質でざらざらとした触感がする。それは生前の彼女とは似ても似つかない。

「院長先生?」

 少年が不思議そうに首を傾げる。墓地のすぐそばにある孤児院の子供が、庭からこちらに抜け出してきたのだろう。

「こちらに来てはいけないよ」

 ケヴィンは優しくそう言うと、少年の手を握った。

「さあ、家に帰ろう」

「はーい」

 手を繋いで、腰の曲がったケヴィンは少年と共に孤児院へと戻っていた。

 小奇麗に手入れされた孤児院は野花に囲まれていた。恐ろしく憎らしかった植物も今は恐れる必要がない。この惑星の植物は感染していないからだ。

「院長先生―!」

 庭先で遊んでいた子供たちがケヴィンに駆け寄ってくる。

「みんな、お家に戻って。昼食の時間だよ」

そう言って、ケヴィンは微笑んだ。


 ***


【DAY4 リズ→ケヴィン 件名:私の秘密】


「ハイ、ケヴィン。子供の頃の話、覚えてる? どうして私がそこまで熱心に研究しているのかって、あなたが訊ねてきたとき、はぐらかしたことよ。昔、いつも私はいじめられてて、あなたに助けられてた。だからね、私もあなたを助けたかった」

 画面の中のリズはいつも笑っている。

「研究はね、あなたのため。世界を救うのはそのついで。この惑星を人が住める場所に変えられれば、あなたが身を投じている戦争も終わって、あなたの新しい人生が始まる。何がしたい? 何に挑戦してみたい? あなたならきっとなんでもできるわ。私、それを見るのがとっても楽しみ。やりたいことをやって。もっと自由に生きて。それが、私の願い」

 言い終わったリズは少し照れていた。

「なんてね。恥ずかしいこと言っちゃった。今日はここまで。また送るね」



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