完全見た目小学生の女の子がダンボールの中に入って現れたのでとりあえず拾って愛でて、その上あわよくば他の女の子とイチャイチャしようと思います。

佐藤 na²

第1話 捨て猫(?)



いつものように起きて


いつものように登校


そしていつものように下校し、


いつものように寝る。



そんな日々平凡な生活を送っている。


突然義妹が出来てドッキドキの生活が

突然来る訳でもない。


だって両親が離婚してる訳でもないし。


むしろラブラブだし。


突然美人のツンデレの転校生がきて

その転校生が俺を気に入って

ツンがデレになるわけも無い。


だってここはド田舎だし。


東京みたいにキラキラしてないし。



あっ、自己紹介をしていなかった。


俺の名前は夏目唯なつめゆい。唯とか言う名前だからよく女と間違えられる。ふつーの男子高校1年生。


特に頭が言い訳でもなく、運動も苦手な方。


唯一誇れることはいえば顔がいいこと。


隣の家の幼なじみ 市川沙絵いちかわさえとかいう奴から、


「唯 って ほんと 顔だけはいいよね~ 」


と、言われる程である。だけってなんだ、だけって。


ちなみに高校の1年から3年生までの全女子が投票したイケメンランキングとか言うやつも俺が1位だったらしい。


知らないけど。


ホント神様ありがとう。俺をイケメンにしてくれて。


だってイケメンって何されても許されるじゃん?きゃーきゃー言われるじゃん?


言われたことないけど。


まぁ、自己紹介ここら辺までにしといて。

え?長いって?


俺の顔に免じて許してくれ(キメ顔)


そして話はだいぶ前に戻る。


日々平凡な人生を16年間ぐらい過ごしてきた訳だが、とうとう俺にもそれが終わる時が来たらしい。


ある日。


...ある日って言っても入学してまあまあ時間がたち、クラスもほんわ~かしてきたくらい。


普通に授業をこなして、部活して、

いつも一緒に帰ってる幼なじみさんの沙絵と

てきとーに雑談しながら下校している時だった。


「 あれっ? 雨降ってきてない? 」

と沙絵が突然言い出した。


「 え?雨なんか降ってるか?」

と俺がいったとたん。


ザァーー


突然大雨になった。


「... 唯、 傘もってる?」

ビショビショのショートカットで半分睨みながら沙絵が言った。


折り畳み傘をバックから取り出しながら

「も、持ってるけど、」

と言うと、


「やったー! 唯と相合傘だー!」

満面の笑みで沙絵が言う。


そう。お気づきの通り沙絵は昔っから

俺の事大大大好き人間なのだ。


そしてそれが問題なのだ。

なんと沙絵は学年一頭が良く、学年一顔がいいのだ。


肩につくかつかないかくらいの黒髪でふわふわのショートカット。


そして皆様のご想像どうり、胸もでかいし、足もめちゃめちゃ細い。


そして極めつけの涙ボクロ。


Q これが何を意味するか。

A 男子に嫌われる。


とまぁ、俺は男子に嫌われている。


自分で言いながら悲しくなってきた。


うん。この話やめよう。


「ちょっと? 唯聞いてる?」


「あっ、 ごめん聞いてなかった、」


沙絵の声で我に返る。


「もー、ちゃんと聞いてよー!」

と、頬膨らませながら不満そうに上目遣いでこっちを見てくる。


「...それ。かわいいとおもってやってるでしょ。」


「へへん!当たりー!」


すかさず指摘するとまた満面の笑みの沙絵。


そんなこんなでいつものように話しながら歩いていると、家に着いた。


「あれ?なんか唯、買ったの?珍しー!」

「え?なんの事?」


俺は普段からネットで買い物したことはあまりない。


めんどくさいから。


「えー!なになに!まさかヤバイ系の本??」

嬉しそうに目を輝かせる沙絵。


「えー、ほんとに何も頼んでないんだけど...」


その瞬間。


_ガサガサッ


「 ...え?」

ダンボールが動いた。


そんなことある?怪奇現象的な?


まじでそうゆうの苦手なんだけど。


「きゃー!こわぁーい 」

わざとらしい叫び声で俺の後ろにくっつく沙絵。


「と、とにかく沙絵は家に帰れ。」

「え、なんで?中身見たいじゃん」

「いやそうゆう問題じゃないから、」


そんなこんなで沙絵を無理矢理家に帰した。


「んー。どうしよう、これ。」


ということで。とりあえず家の中に入れてみた。


大雨だからね。一応。一人暮らしだから叫んでもギリセーフ。


_ダンボールを机に置いた瞬間。


ガバッ


「うわぁ!?」

ダンボールが勢いよく空いた。


そして。


「え、?」




_中には1人の女の子が入っていた。






「こんにちは。捨て猫です。どうぞ拾ってください!!」




俺にもついに非日常がきたらしい。

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