第100話「とりあえず、俺流魔法剣士バトル仕様で行こうと思う」

※第100話到達です!

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◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


破壊した正門から、追い出されたオークがどんどん出て来るはずだ。


俺はしゅらっと剣を抜き、無双スタンバイをした。


ここで、ケルベロスから心と心の会話……念話で連絡があった。


『主よ、気付いているだろう。この砦にこもるオークの群れにはリーダーたる上位種が居るぞ』


補足しよう。

ステディ・リインカネーションの世界で上位種とは、

上位種族、上級種とも言い、同種族でよりステータスの高い個体を指す。


その殆どが突然変異体であり、ノーマルタイプの個体よりも

遥かに優れた能力を有する。


オークであれば、下から

オークソルジャー、オークオフィサー、オークカーネル、オークジェネラル、

そして王と言われるオークキング……が居る。


『ああ、気付いてるよ。オークカーネルかな?』


『うむ、その通りだ。本館に立てこもっておる。そこそこの経験値稼ぎになるから、砦の中庭へ追い出して、主に討たせてやろう』


『了解! 恩に着るよ』


おお、ケルベロスの気づかい出た!

先ほどのゴブリン500体、今回のオーク500体でレベルアップとパラメータアップが見込める。


オークカーネルを倒せば確実にレベルアップ出来るだろう。


俺は個人事業主。

声が、かかるうちがはな


それに恩義のあるルナール商会からの依頼だから、3つの仕事を全て引き受けた。


だが、前世で生き馬の目を抜くがごとく、営業ノルマに追われていたせいか、

あくせくしたくはない。


コツコツ、のんびり、頑張って行こうと思う。


そして最終的に、前世より1億倍幸せになれば良い。


……さあ!

そろそろ、オークどもが出て来る頃だ。


があ! ごあ! くあ! ぎえ! おが! うが!


ケルベロスに狩られ、追われ、先ほどのゴブリン同様に、

奇妙な悲鳴をあげながら、数百体のオークどもがどばっ! と排出されて来た。


よし!

行くか!


ここでも俺流、魔法剣士の戦い方って奴で行く事に決めた。

すなわち、剣、格闘に、攻撃魔法をミックスさせる複合攻撃……


前世ケン・アキヤマとしてプレイした際、

アバターだった、アラン・モーリア流の戦い方だ。


俺は大地を思い切り蹴り、ダッシュ!!!


あっという間に、肉薄。

即、容赦ない無双が始まった。


右腕で剣を振るう。

左腕でパンチ、蹴りも使う。


かと思えば、至近距離からの風の魔法で、相手を粉砕。

先ほどのゴブリン同様、オークどもに反撃を許さないどころか、身体にも触れさせない。


やはり10分かからずに、追われて来たオークどもを全滅させた。


勢いに乗った俺は、一気に砦内へ侵入。


砦内のオークどもを倒しながら、上位種オークカーネルを待った。


やがて、ケルベロスに追われたオークカーネルが現れた!


オークカーネルの身長は3m超え、体重は300㎏近い。


こいつは、現時点での俺の、能力の物差しとなる。


しかし、動きはやはり超スローモーション。

コマ送りにしか見えない。


どごお! どごお! どごお! どごお! どごお!


俺はパンチを5発。


どがっ! どがっ! どがっ! どがっ! どがっ!


蹴りを5発入れ、


大ダメージを与えた後、剣を振るい、一太刀で、容赦なく首を落としていたのである。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


オークカーネルを倒した瞬間。


ぱららら、ぱっぱ~!!


ファンファーレが鳴り渡り、心の内なる声が、


レベルのアップ、各パラメータのアップを告げてくれた。


例によって、全てを記載しないが、こんな感じである。


〇名前:ロイク・アルシェ


〇種族:人間族


〇性別:男子


〇年齢:16歳


〇LV:レベル:13⇒14


〇属性:プラス地、水、火⇒全属性魔法使用者オールラウンダー


〇職業:元農民⇒元店員⇒元プー⇒冒険者ランクB、ランカー


〇STR:ストレングス:7,300⇒7,800


〇DEX:デクステリティー:10,000《MAX》


〇VIT:バイタリティー:10,000《MAX》


HPは、5,300⇒5,500


〇AGI:アジリティ:10,000《MAX》


〇INT:インテリジェンス:5,100⇒5,200


〇MND:マインド:5,600⇒5,800


MPは、5,000⇒5,100


〇LUK:ラッキー:10,000《MAX》


〇CHA:カリスマ:5,000⇒5,300


ジェム鉱山でのゴブリン討伐以来のレベルアップ。

やはりというか、今回も殆どが微増だが、まあ順調という感じだ。


レベルはもう少し上げたい。

当面の目標はレベル20だ。


また冒険者ランクもAにしたい。


正直BとAでは、響きも信頼度も違うし。


次回は、冒険者ギルドの仕事を受けてみようかな。


そして、STR:ストレングスがそこそこ増えたのは、オークカーネルへ格闘技をぶち込んだせいなのか……良く分からない。


とりあえず、俺流魔法剣士バトル仕様で行こうと思う。


各スキルのレベルアップも目指せそうな予感もする。


『ケルベロス! ありがとう! レベルアップしたよ!』


『うむよし! 主よ! 探索、討伐を引き続き、行うぞ!』


張り切るケルベロスに先導された俺は、広大なフィールドを駆けずり回り……

その後も、ゴブリン、オークの10~50の小群をいくつか発見、即座に倒し……

周囲50km以内の探索、討伐を終わらせたのである。

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