事件勃発⁉︎

 私は、道子。

 

 リリちゃんと言う女子と仲良くさせていた

 だいております。

 

 リリちゃんから女子力をお勉強中です。

 一緒にお買い物もしてもらっています!

 ちょうど本屋の前を二人で通り過ぎようと

 した時、本屋から二人の男の人がお店から

 出てきた。

 

「リリ。」

 

 ⁈  ⁈  ⁈

 

 二人共、イケメンじゃないですか。

 私は、どちらかと言うと背の高い方が好み

 です。

 

 なんて、誰も聞いてないか…

 ってか、このイケメン達は?

 背の高い方の人がリリちゃんを呼んだ。

「あ、トモ君としょうた。」

 背の高い人が、リリちゃんの頭をポンッて

 して、

「背少し伸びたか?」

 って言った。

 すると、もう一人の男の人の顔が少しひき

 つったような気がした。

 

 ん?

 

「やだなぁ、トモ君これでも二センチ伸びた

 んだからねっ。あ、隣にいるのお友達の道

 子ちゃん。」

 ぺこり。私は、二人におじきをした。

「どうも。リリの保護者です。」

 背の高い人が言った。

 保護者⁈お兄様⁈

「もーっ、トモ君いつも私を子供扱いするん

 だから。」

 三人は、笑った。

「道子ちゃん、私の幼なじみ。」

 あ、そう言う事。

 しかし、三人仲良しなんだな。

 

 でも、みんな同い年?違うような…

 とにかく、どちらもイケメン。

 じゃあまたって言って背の高い方の人が言

 った。

 またねってにっこりしてリリちゃんが言っ

 た。

 ちょっとだけ背の低い方の人が声は出して

 ないけど、またなみたいな感じで手を上に

 軽くあげた。

 リリちゃんは、少し不器用そうな笑顔をし

 た。

 

 この二人なんか…

 私が何かを怪しんでいたら、用事があるそ

 うで二人共あっという間に行ってしまった。

 

 残念…

 

 でも、今日はリリちゃんのおかげでかわい

 い格好していたからよかった。

 さっきの二人は、兄弟なんだそうな。

 

 たしかに似ていた。

 

 背の高い方が一個上のお兄様トモキ君。

 うちのケン兄ちゃんと同い年だ。

 トモキ君さんの方が断然大人っぽくてかっ

 こいい。

 

 弟が私達の同級生のしょうたくんなんだそ

 う。

 

 リリちゃん、家が近所なんだって。

 あんなイケメン達が幼なじみなんて羨まし

 い。

 

 でもさ、しょうた君とリリちゃんなんか訳

 ありな感じがプンプンするんだよなー。

 でも、私から聞いていいもんか…

 

 聞こうか聞くまいか迷っていたら、

「あの、道子ちゃん…」

 なんかリリちゃんがいつもの様子と少し違

 う感じで話しかけてきた。

 

「じつは、私ね。しょうたをね…す…好きな

 んだよね…」

 

 リリちゃん‼︎

 

 こんな私にそんな大事な話してくれるなん

 て。

 でも、なるほどだ。

 

 だからずっと誰とも付き合わなかったのか。

 そうか。そうか。

 

「わかった!私できる限り協力するからね‼︎

 リリちゃんの応援全力で致します‼︎」

 リリちゃんは、少し私のテンションに驚い

 ていたけとど、そのあとクスクスって笑っ

 てありがとうって言った。

 

 もうっ。リリちゃん可愛らしいよ!

 

 でも、協力ってどうしたらいいかな。

 うーん…

 

 ひらめいた!

 

 リリちゃんちの近くのコンビニでバイトだ。

 そしたら、しょうたくんと接触出来るかも。

「私コンビニでバイト始める‼︎」

「え⁈」

 リリちゃんは、初め驚いてたけど私もやり

 たいって言い出した。

 

 なら、二人でやりましょう。

 

 早速面接。

 

 そして、二人共採用された。

 

 そして、バイト初日。

 土曜日だったから、人手がたくさんいるみ

 たい。

 だから、私は初日からリリちゃんと同じシ

 フト。

 

 リリちゃんいるから、なんか安心。

 

 おはようございますってリリちゃんと事務

 所に入ったら、まさかのしょうた君‼︎

 

 びっくり‼︎

 ちょっと前からここでバイトしているんだ

 って。

 

 リリちゃんチャンス。

 

 いつもニコニコのリリちゃん。

 でも、緊張しているのといきなりのしょう

 た君出現でプチパニックになってない?

 

 どうする?

 

 いつも助けてもらってるんだから、私がど

 うにかしなくちゃ。

「えーっと、しょうた君。お兄様元気⁈」

 思わずそんな事を口走ってしまった。

「お兄様って。」

 しょうた君とリリちゃんが笑った。

 

 ホッ。

 

 バイトが始まりとりあえず順調にバイトが

 進んだ。

 

 しょうた君と、少しぎこちなくともそちら

 も順調みたい。

 

 そして、バイトを初めて数週間が過ぎよう

 としていた。

 

 私は、観察力が意外とある。

 

 バイト先の女性の先輩がなんか気になる。

 リリちゃんの事、あんまりよく思ってない

 ようにみえる。

 

 そんなある日、事件が起きた。

 

 女性の先輩の自転車の鍵がみつからないと

 大騒ぎになった。

 みんなで探してやっと見つかったんだけど

 まさかの場所から見つかった。

 

 それは、お客さんも従業員も使うトイレの

 すぐ側の本棚。

 すると、女性の先輩が言った。

「リリさん。あなたよくトイレにいますよね。

 何していたんですか?」

 って。

 

 まさか、リリちゃんを疑ってる?

 そんな。

 リリちゃんは、絶対人の物隠したりするよ

 うな人じゃない。

 私は、店長に言った。

「リリちゃんは、いつもトイレをピカピカに

 掃除をしてくれているんです。」

 と。

 

 すると、しょうた君も言った。

「僕も、いつも掃除しているところみていま

 す。」

 と。

「だったら尚更いつもトイレにいるって事じ

 ゃない。鍵を隠す為にトイレの近くうろつ

 いてたんじゃないの?やっぱりこの子が隠

 したのよ。」

 

 そこまで言うなら徹底的に調べましょう!

 店長にお願いして、監視カメラをみせてい

 ただいた。

 すると、意外な事実が判明した。

 

 毎時間トイレチェックがある。

 ほとんど女性先輩は、行かない。

 しかも、トイレ当番も女性先輩の日なのに、

 リリちゃんが掃除をしていた。

 

 リリちゃん…優しいっていうかけなげ…

 私は、先輩に詰め寄った。

「なんで自分の担当の日なのに掃除しないん

 ですか?」

 って。

 そしたら、ネイルが剥げるからって意味不

 な返事が…

 

 ゴミ掃除もほとんど先輩とリリちゃん二人

 の時は、リリちゃんがやっている。

 

 この様子をみて店長は、怒りを抑えている

 様子だ。

 

 鍵がなくなる当時のカメラ。

 先輩が鍵を指で振り回している様子が映っ

 ていた。

 そして、本棚に向かって飛んだ。

「あ、思い出した。」

 みたいな顔の先輩。

 実は、トイレに行ってから探そうとして、

 そのまま忘れてしまったそうな…

 なんと人騒がせな。

 

 事件は解決した。

 そのあと、先輩が店長からこっぴどく怒ら

 れたのは、言うまでもない。

 

 三人でホッとして帰ることに。

 帰り道

「リリちゃんトイレ掃除いつもピカピカで凄

 いよね!」

 私がそう言うと、

「本当、昔からそういうとこあるよな。

 でもそういうリリだからやっぱりす…す」

 す?どうした急にしょうた君!

 

 まさか、好きって言おうとした⁈

 私、おじゃま虫だったかな…

「す?」

 リリちゃんがしょうた君の顔を覗き込んだ。

「す、素敵だって言おうとしたんだよ‼︎」

 しょうた君、焦っているじゃない。

 

 この二人両思いじゃない⁈

 なんかいい感じなんですけどぉ〜。

 でも、そんなに簡単な事でもなかった…

 

 恋は、複雑…

 

 今日もリリちゃんに一つ女子力を学んだ。

 掃除とかゴミ集めとか、みんなが進んでや

 りたがらないことでも自分から進んでやる

 ことが好印象に繋がるんだって。

 大変お勉強になりました‼︎

 

 

 続く。

 

 

 

 

 

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