第2話 ここはどこ?

気が付いたら私は砂浜に寝そべっていました。波の音が心地よく聞こえてきます。頭が何かの上の乗せられていて気持ちいです。私の顔を影が覆いました。


「お気づきになられましたか?ミスナ様。」

「ん、んーん。きゃっ!」


私は跳ね起きました。だって男の人に寝顔を覗きこまれていたんですよ。恥かしいです。


「あ、あなたは?」

「私はミスナ様の側近としてお側に仕えさせて頂きますミハイルと申します。」

「ああ、エリス様が付けて下さると仰っていたサポートと言うのはあなたですか。」

「左様でございます。ミスナ様。」


ミハイルと名乗った男の人は黒髪で長身、非常に整った美形で切れ長の目に愁いを帯びている感じです。それでいて私には優しそうな微笑みを向けてくれます。服装は黒系でキメている執事服みたいな感じでとても似合っていて素敵です。キャー。私のチョー好みなんですけど!はーと。エリス様有難うございます!


「ミハイルさんと言いましたね。宜しくお願いします。」

「ミスナ様は私の主故、ミハイルと呼び捨ててください。」

「そうですか。で、ではミハイル。ここはどこですか?」

「マップ召喚。どうぞご覧くださいミスナ様。ここは中央大陸と呼ばれる大陸の最南端に位置します。ここです。キャロット岬と言うそうです。」

「なるほどここがそうですね。ミハイル。」


ミハイルはホログラムのマップを見せて説明してくれました。カッコイイ上に超有能!


「ミスナ様。ステータスオープンと念じてみて下さい。ご覧になれますよ。」

「ステータスオープン!」


名前 ツチミヤミスナ

種族 異世界人

レベル 100

HP 10000/10000

MP 10000/-----

STR 5000

VIT 10000(エリスの天衣5000)

INT 10000

AGI 8000


加護 エリスの加護

眷属 側近ミハイル

称号 


魔法スキル

光魔法Aー治癒魔法S

火魔法B

水魔法B

風魔法B

土魔法Sー砂魔法SSS

闇魔法E


「うわっ。すごいわミハイル!私は土魔法系統が強いみたい。特に砂がSSSですって。この服はエリス様の天衣と言うらしいです。」

「はい、ミスナ様はエリス様の祝福を受けておりますので。」


私は自分を見てみました。薄い紫色の髪には桔梗を模した髪留め。髪の色に合わせて綺麗な濃紫色のプリーツスカートに薄紫色のフリルブラウス。胸元にはスカートと同じ色のリボンネクタイ。純白のボレロ風ショートローブの上着を羽織っています。何とも異世界風ですね。きゃあ!スカート短いじゃないですか!まさか寝ている間に捲れてミハイルに見られていませんよね?顔が赤くなっていくのを手で仰ぎふうふうと胸を押さえます。でもエリス様かわいい服を有難うございます。


ギャギャギャ!


色々考えこんでいたら何か不気味な声が聞こえてきました!



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