140字小説 すぐ読めるお話集

@seizansou

デスゲーム風味

「5分」

スマホから機械音声が流れる。

躊躇するような時間は無い。

私は自分の生き方を後悔した。

人を食ったような生き方をしてきた。

だから私にはこんなゲームが課せられた。

だがどうしてもできない。

これを、食べる、なんて。

目の前で震える憧れの人を前にして、私は16回目の嘔吐をした。

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