花

花思う。

美しき高嶺の花よ、

我らは同じ根を生やし、同じ色の花を咲かせる。

にも関わらず、私は踏みつけられ、貴方は崖の淵で優雅に揺れていらっしゃる。

私の悲鳴を聞かぬまま、静かに風に煽られていらっしゃる。

妬ましく、恨めしい。

私も高嶺に行けば、あなたのように美しく咲けるだろうか。

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