【600閲覧感謝!!!】オタク君、2次元男子に恋をする。
猫助
第一恋 こうして始まるオタク君
いやいやいやいやいやいややいや。
脳みそがバグる。オチケツ×2。よし、ここは異世界転生もの主人公よろしく現状を整理しよう。
俺の名前は
いや待って!?俺、夢属性地雷だし知ってるコンテンツの二次創作BLも地雷だよ!?どうすんの!?自分公式、矛盾は早く訂正アプデの上、詫び石付けて公式声明出して!はよう!全国のべ3億人の誠が困ってんのお!
と、脳内で喚いてみたところで異様に高鳴る心臓がどうなる訳でもなく。溜息と共にリア友にしてオタク《同士》である
【やばい。マジで(;-_-)=3】
【夢属性付与おめでとう】
【お前、俺の脳内に盗聴器とか仕掛けてたりする??】
【そんな技術あったら売って金にして投げ銭してる】
【そりゃそうだな】
【でさ、人をloveで好きになるのはいいことじゃん?なにを悩む必要があるのさ少年】
【これ以上親泣かせられんて。好きなタイプは幻獣の擬人化ですって言えるかぁ!】
【しかも♂な】
【俺、現実世界の男も女子も興味湧かないのにいいいい(T-T)】
【これ、マコト的には遠距離になんの?近距離?】
【世界線って意味じゃ遠距離で、いつでもそばにいるってことは近距離じゃね?】
【なるほど?】
相変わらずの音速返信と状況把握能力に少し引きながら、相談していく。ちなみにこの段階では「この男キャラ、(オタクとして)好きやな」としか伝えていない。にも関わらずコレだ。やはりコラボカフェに行って全メニューとランダムコースターを1回でコンプするやつはサイフどころか頭も違うのだろうか。
【しかも最初、このキャラノーマークだったじゃん。どした?】
【いやあの、メインストーリーで】
【把握。あれは確かに神だった】
つい先日配信された、幻獣の擬人化学園コンテンツのアプリのメインストーリー。下級生を庇い負傷した親友に対し、普段は高圧的な言動で恐れられているキャラが取り乱しながらも適切に処理する姿にノックアウトされた。以来、気がつくとずっとそのキャラを考えていて、ずっとドキドキしてふわふわして、俺だけを見て欲しい、なんて思ってしまう。このキャラが他のキャラを好いてるとか、考えるだけで絶望する。ゲーム内のプレイヤーネームをあの声に呼ばれるだけで幸せいっぱいになる。
【すっかりお熱じゃん】
だからお前は脳内に盗聴器でも仕掛けているのか。
【とりあえず寝ねぇ?夜色々考えたって上手くいかんよ】
【それもそーね。おやすー】
【やっすー】
TALKを閉じ、検索アプリを起動させる。検索ワードは勿論「キャラ×プレイヤー♂」の二次創作。今のところ、自分公式からは何も声明が出ていないしアプデの予定もない。ならば、オタクとしては公式を信じるしかない!
自分に都合の良いことだけを並べ、以前までの自身のタグなど燃やし、ネットサーフィンに勤しむのであった。
え、待って、この人のキャラプレ♂やば・・・。
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