1-X 『読者への挑戦状』

『読者の諸君、本作をお読み頂きありがとう。ワレワレはグレイズ。この作品の案内役だ』


『ここまで来たってことは読者への挑戦状を受けに来たってことだよな! 違う? ああ。だったらこのページは読み飛ばしてもらって構わねえぜ』


『このページは物語本筋とは関係のない「読者への挑戦状」の受付ページなの。ここまでこの作品を呼んでくれた読者のみんなが推理披露ショーダウンするページなの』


『推理はこのページのコメント欄に。質問は各エピソードのコメント欄、もしくは作者twitterへダイレクトメッセージで』




『『『『ワレワレは皆の挑戦を待っている』』』』








『って、待て待て。これじゃあいろいろ前提事項が足りねえだろうが!』


『ん? 前提事項とはなんだ』


『おいおい、実験の責任者様が聞いてあきれるぜ。例えば登場人物の全員が共犯で嘘をついていたら推理なんて出来っこないだろ。推理が成り立つように最低限の前提事項がいるんだよ』


『なんだか難しそうなの。アタシ達に説明できるなの?』


『そこは安心しろ。前任者様からの引継ぎ用のマニュアルがあるぜ。とりあえず読み上げるぞ』



~~~~~


 あひゃひゃ。貴様ら方、宇宙戦艦の殺人を楽しんでくれているでありますかな。


 物語はいよいよ事件の解決編へ。

 けれどその前に、画面の前の貴様ら方読者に推理披露の場を設けるのであります。


 推理に必要な情報はすべて開示しており、後はロジックを組み立てるだけ。

 是非、貴様ら方にはこの『読者への挑戦状』に挑んで欲しいのでありますよ。




〇前提事項


・主観人物である魚住カスミが心内描写で嘘をついている、幻覚、幻聴を体感しているという事はありえない。


・科学技術に関するグレイの説明に間違いはない


・重力装置についてのアイ、イアの説明に嘘はない


・犯人は『殺し合いルールブック』にて示された被験者の中にいる。


・宇宙戦艦内部は作中に特別な描写がない限り、地表に建つ同様の設備を持つ建物と同じ環境であるものとする。例えば気圧は1気圧であり、空気の組成は窒素が約8割、酸素が約2割でその他は1%未満である。


・第一章の時点で宇宙戦艦内にメインエレベーター、貨物用エレベーターを除き、被検者が階層を移動できる手段は存在しない。


・作中に言及のない特殊な科学技術、超常現象は使用されていない。


・御鏡アイと御鏡イア、王野トウジと桜丘サイネの四人は相方が犯人だった場合、犯人を庇い嘘の証言をする可能性がある。


・自室に籠っていたはずの八木コロリが部屋を出た理由は、考える必要がない。



 以上であります。

 あと、これはルールブックに追記された追加ルールであります。


〇追加ルール


・以下のいずれかの条件を満たした場合、その人物は事件の共犯者となる。

①直接殺害に加担する

②犯行計画を事件発生前に知っている

③犯人を知っており、その名前を他の被験者から隠匿している


・共犯者がいる場合、犯人指定で共犯者が指定された場合犯人を指定した場合と同様に扱う。

 ただし、犯人指定が正解の場合追放されるのは犯人だけであり、共犯者は追放されない。

 犯人指定が不正解の場合共犯者は他の被験者と共に追放される。




~~~~~



『なんだこれは。引継ぎマニュアルと言いながら追加ルールまで記載されていて、まるで今回の事件を予知していたようじゃないか。まさか、こいつも預言メールを』


『ごめん。これ僕がさっき作った。僕の口調、分かりづらい。適当なキャラの口調を借りた』


『そうか。いや、グリーン助かった。これで無事、読者への挑戦ができるな。では……』


『ちょっと待つなの!』


『どうした、ピンク』


『これだけじゃ、ミステリーに不慣れな人には難しいかもしれないなの。アタシ、カスミちゃんの所に言ってヒントをもらってくるなの!』


『待て! ……行ってしまったぞ』


『ほっとけよ。多分次ページ辺りにヒントを載せに行ったんだろうぜ。俺様達はひとまずヒント無しで挑む読者達へ挑戦状を叩きつけてやらなければならねえ』





『というわけだ。ヒントが欲しいのなら次のページへ行ってくれ。ヒント無しで挑戦したい読者諸君はこのページのコメント欄に自身の推理を書き込んでくれ。ここは読者の善性に任せるが、ヒントを見たのなら次のページに推理を書き込むようにお願いする』


『期限は3月14日までだ! その日から解決編の投稿を始める。推理すべきはこの事件の犯人だ。誰がどうすれば犯行が可能だったのか推理してくれ』


『質問は各ページのコメント欄、作者twitterのダイレクトメールまで。それじゃあ』




『『『推理開始だ!』』』

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