第3話
手で鞄を掴み、いざ登校
「ほいじゃ、いってきま~す。」
「いってらっしゃい。 日が暮れるまでには帰ってくるのよ。」
「はいはい。」
心配してくれることは嬉しいのだが、もう俺も高2だ
未だに小学生のような扱いをされるというのはむず痒いものがあるし、友達に知られたら恥ずかしい
ま、知られる友達がいないんですけどねーアッハッハ!
冗談は置いておいて深刻な話をしようか
またつけられてる
これは流石におかしいぞぉ?
気をつけてと言われたので登校ルートを変えてみた
これでもまだストーキングされるというのなら勘違いじゃなくて確信犯だろうと考えたのだが、、、ドンピシャとか呪いかな?
ストーカーにつけられていたのではなく、幽霊に憑けられていたとでも言うのか!
一体何をやらかしたんだ、前世の俺よ
話は変わって、ただ怖い
つけるのみだけど、何もしてこないのが不安を煽られる
いっそのこと何かされたほうがマシかもしんない
というかそもそも、何でつけられてんだ?
俺は顔も良くないし、成績が学年1位なことも誰にも知られてない
運動が特別できるわけでもないし、マジでつけれれる理由が分からぬ
怖えから走って行こ
というわけで着きました、
県内トップレベルの進学校
さぁ、百瀬零斗選手はその校門をくぐり、玄関を通り抜ける〜!
そのまま教室に入り、席に座ってゴールイン!
これはかなり点数が高いようだが、、、おっと、観客からの視線が痛い〜!
これは百瀬零斗選手がが何かやらかしたパターンのようです
しかし百瀬零斗選手は友達がおらず、見られている理由を確認する方法を持たない〜!
これはマズイ状況ですねぇ、、、百瀬零斗選手は一体どうなってしまうのでしょうか
昼休み、級長が話しかけてきた
グループラインのことか?
さて、どのように言い訳するか、、、
「ねぇ百瀬くん。 十束ちゃんの告白を断ったってホント?」
「あれは出来心と言いますか、間違えて押してしまっ、、、は?」
「何を言ってるのかよくわからないけど、、、十束ちゃんだよ。 昨日告白されたんだよね?」
、、、そろそろかと思ったんだよ
ハイ、ここから周りの連中が会話に混ざって俺を憐れみ、その憐れみが嘲笑と侮蔑に変わってくんですね知ってます、、、だって経験済みですもの
とりま十束、、、だっけ?
その子のカースト上層への昇級試験の邪魔をしないように、口裏を合わせておくか
「あぁ、そのことですか。 見事に振られましたよ。 いやぁ泣きながら帰ったのって久しぶりでしたねぇ。」
「? えっと百瀬くん、、、何を言ってるの?」
「何って俺が振られた話ですよ。 顔をよく見てなかったけど、あんな可愛い後輩と付き合えるなんて夢物語だったんですよねアッハッハ。」
この言葉に周りの連中が悪ノリして同意し、俺をネタにして話が弾み、結果的にクラスが団結する、という流れでござりまする
いやぁ、陰キャがクラスに貢献できるとか最高な世界だなぁ!
「えっと、その、、、何か訊いちゃいけないことみたいだったね。 ごめん、忘れて!」
、、、ふむ、よく分からないな
ネタにされないとか初めての経験かもしれんぞ
グループラインのことも話されn「それはそれとしてグループラインにまた入っててね。 いざという時に連絡が取りやすいから。」
先回りして言われた、、、これで入らなかったらまたしつこく話される、、、根負けして入っておくか
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