線維筋痛症と私

緋雪

第1話 線維筋痛症とは。

 最近、テレビのアナウンサーや、あのレディ・ガガまでも罹患りかんしたことで少しずつ世間に浸透してきた「線維筋痛症せんいきんつうしょう」という病気をご存知でしょうか?

 

 実は、私もそのお仲間。


 一生治ることのない、四六時中続く全身の痛みと闘っております。


「痛み」ってどのくらい?


 ん〜。これがね、凄く個人差があるのですよ。


 例えば、肩こりや腰痛が長引いて治らないような、部分的で意外と軽い、慢性的な疼痛もその範疇はんちゅうに入るみたいだし、全身の血管の中をガラスの破片が通っているような、とか、全身の皮をがされ続けているような、とか、そんな聞くだけで恐ろしい痛みを感じている人もいます。 


 重症の人になると全く動けなくなって、自分の身体の重さだけで激痛を感じ、寝ていることもできなくなるそうです。


 私?


 私の場合は、大やけどをった身体を湯に浸けられているような痛みだったり、皮膚の内側に指を入れられ、ビリビリビリッと皮をかれているような痛みだったり。


 痛みの発作が起きると、身体中の血管の中で血が沸騰しているような、何とも説明し難い、恐ろしい痛みが襲ってきて、その場で硬く硬くうずくまって、うーうーうなっているより仕方なくなります。


 まあ、痛みだけなので、死にゃあしませんけどね。


 そう。線維筋痛症だけでは、患者さんは滅多に死にません。

 何故なら「痛いだけ」だから。


 なのに、5人に1人は死んでしまうらしいです。

「何で?」

 その答えは、考えてみて下さいね。


 そんな壮絶な「痛みの病気」とつきあっている私のお話をしてみたいと思います。

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