大正ロマン風の服装はロリより大人のお姉さんの方が似合うジンクスない?私はあると思う


ト型世界にやって来てから既に20日が経過したある日。ナチュラルに椅子やら皿やらベッドやらとして扱われようとするメイド達を回避しながら、どうせ暇だしと思って私の宮殿の庭で出来るだけ優雅に紅茶を飲む選手権(選手私1人、審査員私1人)を勝手に開催して1人で楽しんでいると、本来は他の仕事中の筈のメイドの1人が私の元までやって来た。


「女神様。お客様がいらっしゃいましたが、ご対応なさいますか?」


「あら、珍しいわね。誰かしら」


「異世界進出研究室の室長様で御座います」


異世界進出研究室………?名前通りってんなら異世界へ進出する為の研究を行う為の部屋なんだろうが………はて、私に何の用事だろうか?何か関係あるっけ。


「そう?まぁ良いわ。ここに呼んでちょうだい」


「了解致しました」


そう返事をすると、メイドは中庭を出て行き、数分後に白衣を着た老齢の男性を連れて戻ってきた。あの男が室長とやらなのだろう。メイドが案内を終えて私の後ろに立つのと同時に、その男は膝立ちの姿勢になって頭を下げる。王族とその配下みたいな構図だな………別に王族じゃないんだけど。


「失礼致します、我らが女神よ」


「良いわ、顔を上げて要件を言いなさい」


「はっ、私は異世界進出研究部の室長を務めております、イールと申します。本日は女神様にお伺いしたい事があるのです」


「あら、何かしら」


「女神様が異世界出身だ、というのは真なのでしょうか」


「えぇ。隠すことでもないから正直に言うけれど、わたくしはこことは違う別の世界出身ですわね」


「おぉ、おぉ!真ですか!では女神様は異世界へ訪れる方法をご存知なのですね?!」


「知っているけれど………それが本題なのかしら」


「そうで御座います。………我々は276年前、初の異世界観測を行いました。その時既に宇宙全域を支配していた我々は、その新たな新天地を求めて異世界へ訪れる研究を今日まで続けておりますが………未だ、異世界への干渉が出来た、などの成果は御座いません」


まぁ、私みたいに元から異世界との縁を持ってるとかじゃないと異世界に行くってのは難しいやろなぁ。単純に世界の壁の側まで行こうにも、外宇宙があるせいでそう簡単に世界の世界を隔てる壁とかほぼ触れないし。


「多くの方法を試し、多くの方法で失敗してきました。それによって生まれた副産物で国が豊かになってはいますが、肝心の異世界へ訪れるというのが一向に達成できないでいるのです」


「それで?このわたくしに、貴方は一体何を聞きたいのかしら」


「畏れ多くも、私は女神様の持つ世界間における移動の知識を求めているのです」


「ふむ、なるほど。んー………」


そう言われても………私、か細い縁を辿って引き当てる(似たような世界にしか行けない)方法と、権能の範囲を世界以上に拡大して無差別観測する(どんな世界があるのかが完全にランダム)方法の二つしか知らないんだよな。前者はうちの子を沢山使っても数ヶ月に一回が限度だしそもそもうちの子の損耗率も激しいしでオススメ出来ないし、後者は後者で私みたいな権能使いでないとそもそも使えないって欠点が………


「もしも禁忌だと言うのならば諦めましょう。しかし、そうではないのだとしたら、末端でも良いのです。我々に進むべき道を指し示して下さいませ、我らが女神よ………!」


うーん………元から助けてと乞われなければ助けたくない私にしてみれば、こうして懇願されるとついつい助けたくなってしまうな………うむ、仕方ない。


「………良いわ。教えてあげましょう」


「!真ですか女神様!」


「えぇ、えぇ。貴方の強い懇願と深い信仰に免じて、わたくしの持つ世界間移動の方法を教えて差し上げますわ。ただし、あくまでもわたくしの知っている方法ですので、貴方達が活用出来るかどうかは別ですわよ?」


「それでも良いのです!」


「じゃあ、教えしましょう──」










「──という感じね。あまり参考にはならないと思うのだけれど、これで良かったのかしら?」


「いや!これぞ正に我々が求めていた知識で御座います!そうか、我々には異世界との縁が足りなかったのか………!これは捗る………研究が捗るぞ………!!」


「ふふ、喜んでくれたのなら何よりですわね」


とりあえず、イールには私が持っている異世界移動について大半の知識を授けた。


ただし、当然なのだが権能については話していない。これはこの世界の子達であっても何かしらの権能、もしくはそれに類似した神の如き力などに目覚める可能性があるからである。なので権能由来の異世界転移の方法はちょっと濁す必要があったのだが、とりあえず世界を越えるのに肝心なのが世界を壁を越える事である、という事だけ話した。実際、この世界と世界を隔てる"壁"をどうにかして越えないと異世界へ訪れるなんてのは不可能なので、間違いではない。


この世界と世界を隔てる"壁"。それは宇宙の外の外宇宙、その先にあるモノであり、世界と世界を隔てているモノである。私が壁と呼んでるのは分かりやすいからで、実際は壁なんて分かりやすいものではないし、少なくとも肉眼で確認出来るようなものではない。あれは世界毎の"ルール"をそれより外に持ち出さないように設定されているモノなのである。


多分、これが1番分かりやすいのは、当たり判定だろうか。当たり判定と言っても格ゲーとかのじゃない。イメージして欲しいのは壁とか床の当たり判定の方である。そうだな………ゲームをやってるとキャラクターは平然と床の上を歩いたりするが、あれはどうやったら歩いていると思う?あれは、特定範囲にプレイヤーが入った時にだけ、プレイヤーを入ってきた方向に弾く………みたいな。ちゃんと話すと結構複雑だし専門の知識がないと分からなくなるが………簡単に言ってしまえば、一種の結界みたいなもんだな。あぁ、こっちの方が分かりやすい人もいるかもしれない。


一定の範囲を指定して区切って、1枚の壁を作る。そして、その壁の内側に入れないようにする………みたいなイメージだ。歩いても走っても壁にぶつかって入れない。どれだけ速くても、どれだけ大きくても、壁と触れてしまえばどうあれ入ることは出来ない。例えそれが概念でも存在でも大量の魔力であっても、直近なら莫大な信仰エネルギーであっても、絶対に世界を超えられないのだ。


ただこれには問題があって、壁に触れずに中に入れば問題ないのである。これが主に私が使っている手法で、壁に触れないように転移で無理矢理飛び越えているからこそ、世界と世界を隔てる壁に阻まれずに異世界へ訪れるのである。


「あぁ、ありがとうございます女神様!やはり貴女は我らの女神だ!」


「良いんですのよ。わたくしも暇でしたし」


実際、暇過ぎたから優雅に紅茶を飲む選手権とか1人でしてたし。


「ちなみに聞いておきますけれど、異世界に行ったら何がしたいんですの?」


「おぉ、お伝えしておりませんでしたか。主な目的は土地や資源で御座います。この宇宙は既に端から端まで我々で埋め尽くされておりますから、どうやっても増やせません。空間を拡張するのにも莫大な魔力を必要とする為、維持を考えると限界が御座います。資源もそうです。社会全体で完璧なリサイクルのシステムと、魔法による資源生成システムが構築されておりますので何かしらの資源が足りないという問題こそありませぬが、それにだって限度は御座います。既に惑星は全て解体済みですから。だからこそ、広い世界が我々には必要なのです」


「なるほど………」


そりゃあ確かにそうだ。惑星全部解体したら残った資源なんてあんまり無いだろうな。完璧なリサイクルと魔法による資源生成で回してるって言っても、リサイクルじゃ新しい資源が追加されないんだから新しい事を始めるのも難しいだろうし、そもそも不可能って事もあり得る。魔法で無から物質を創造するってのも出来るだろうしそこそこの資源は生み出せるだろうが、それだって限度がある。私みたいに1の魔力から2の魔力を生成出来る永久機関がある訳じゃないんだから、生成のコストだって馬鹿にならないだろうし。


しかし、資源と土地か………ぶっちゃけ私なら用意出来るんだよな、どっちも。資源はハ型世界で確保し続けてるやつの数%を開放するだけでもう宇宙全域を埋め尽くせるくらいの量にはなっているから、諸々の資源はまぁ余裕で用意できる。土地はそれこそ『SRO』、A型世界みたいに新しく世界を構築してしまえばいい。この世界との行き来は私が作った転移門を使えばそこそこ自由にできると思うんだがどうだろうか。


うーん………改めて考えると、権能のインフレとかチート具合が凄いなぁ。いやまぁ使ってる当の本人からしてみれば別にインフレでもチートでも何でもないただの技術なんだけど、文字通り神域の技術だしな。凄いのはその通りだ。


「む、そろそろ帰らねば研究室の皆に怒られるやもしれん。申し訳ありません女神様、私はそろそろ去らねばならないようです」


「あら、随分と忙しいのね………まぁ良いですわ」


「女神様のご歓談はとても楽しいのですが、これ以上ここに居ると部下に怒られてしまいますので」


「ふふ、こちらとしても非常に面白いお話でした。何か他に分からない事があったら、気軽に呼んで下さいな。ぶっちゃけ暇なのですわ」


「おぉ。でしたら今度、我が研究室に遊びに来て下さいませ。女神様の知識をどのように利用しているのか見て頂きたく」


「あら、実に面白そうですわ。楽しみにしてますわよ?」


「無論、相応の努力は致しますとも」


そのままイールは帰って行った。そこそこ急いでたからマジで時間忘れてたんやろなって。しかし、中々に楽しい時間だったな………私の知識であんなに喜んでくれるのが予想外だったけど。研究職の人ってこういう気分になるのかなぁ。なんかね、知識を提供して人の役に立ってる感が凄い。承認欲求ってこの延長線上にあるんだろうか。いやまぁ今の私にそんなの無いけど。


んー………なんか、人々の実際の営みをこの目で見たくなってきたな。別に悪魔の権能による知覚能力でこの世界全ての悪魔の存在は認知し続けてるし、何なら普通にこっからでもやろうと思えば見えるように出来るけど、そうじゃなくて自分の目で見たいな。


………ただなぁ。


「………イレーナ、わたくしが街に出るとなったらどのような影響があると思う?」


「全ての悪魔が貴女様のお姿を一目見た瞬間に頭を垂れ、祈りを捧げる事でしょう」


「そうよねぇ………」


そうなんだよなぁ。私、この世界に住まう全ての悪魔から信仰されてるんだよな………そんな私が街になんて行ったら、私が見たい営みなんて即座に消え去るのが目に見えてる。聖堂の中でだって凄かったのに。うーん、姿を変えたら大丈夫だったりしない?


「イレーナ、わたくしが姿を変えたら分かるかしら」


「当然で御座います」


「んー、じゃあこれなら?」


当然って言われたので、一瞬にして人間状態になる。服装もいつもと同じのメイド服風の制服だ。これなら分かるかな?


「女神様にしか思えません」


「あれ。種族も悪魔から人間にしてるんだけどな………」


「女神様が人間であっても、悪魔であっても、姿が違っても、女神様は女神様ですので」


「ちなみに判別方法って何?」


「本能でしょうか」


本能………だとしても、本能は一体何を感じ取って私が私だって判別してるんだ?そこが分からないと街になんて行けないんだが。


「んー………悪魔の権能一時封印したけど………どう?」


「………目の前でされているので女神様なのは分かりますが、そうでないとなると普通の人間に見えますね」


「なるほど、やっぱり権能かぁ」


まぁそりゃ権能使ってる時は世界全域を私で覆ってるようなもんだからな………最低射程範囲内が世界全域だとこういう事もあるか。悪魔の権能を封印しただけで効果あるなら安全の為にも器用の権能だけは起動させとこ。ついでに悪魔に戻ってー、そうだ服装を変えよう。肉体を組み替えるよりそっちの方が早い。


「………よし。イレーナ、これ似合うかしら?」


「非常に似合っておりますよ。異世界の服装なのですか?」


「えぇ、和服ですわ」


「とても美しいですね」


権能を封印してるからか若干距離感の近いイレーナに見せ付けたのは、いつかの私が考案した着物姿の私、キングプロテア和装verである。黒を基調に紅色の美しい花々の絵柄が描かれている着物と、黒メインで白のアクセントがある袴、そして何より黒いブーツ。所謂大正ロマン風の服装である。ついでにと右手には昔作った紫煙のキセルを、顔には昔買った妖属性の効果を底上げする狐のお面を着けて、変装は完璧である。


「これなら誰もわたくしだとは思わないでしょう」


「女神様だとは思わないでしょうが、そのような服装をしている方は誰も居られませんので、非常に目立ちますよ」


「それはもう気にしませんわ。わたくしだとバレなければ良いんですのよ。………うーん、なんか口調が違う気がしますわね………あ、金髪もあんまり似合いませんわね」


とりあえず髪の色は金髪から黒髪に変更しておく。口調は………どうしよっかな。ゴスロリドレスはお嬢様っぽいなーって感じだったからし始めた気がするんだけど、大正ロマン風の服装ってどんな口調が似合うんだろうか。今は何も思いつかないし、とりあえず女の子らしさがあるけどそこそこ素に近い口調にでもしとこうかな。


いやね?お嬢様口調はもう癖付いてるからいいんだけど、それ以外の口調を急にやるよってなると頭がこんがらがるからさ。


「ね、イレーナ。貴女が私の専属メイドなら一緒に出掛けない?」


「女神様のご命令とあらば」


「あ、女神じゃなくてプロテアって呼んでね」


「………了解致しました、プロテア様。着替えて参ります」


「むぅ。まぁそれで良いや。ここで待ってるねー」


本当は様じゃなくて普通に呼び捨てにして欲しい所なのだが、まぁさっきまで信仰してた女神を呼び捨ては無理だよな。いくら本能に訴えかけるような気配が消えているとはいえ、女神そのものなのは間違い無いし。


そのまま数分自室で待機していると、普段着ているメイド服ではなく、白い長袖シャツとサスペンダーみたいなのが付いてるスカートを着たイレーナが戻ってきた。靴もブーツでいつもと違う。髪飾りやアクセサリーもあるからか、とても大人の女性って感じである。うむ、とても似合ってるな。


「おー。凄い似合ってるよ、イレーナ」


「ありがとうございます、め、プロテア様」


今女神様って言いかけたな。


「んじゃあ、こっそり出掛けようか。案内よろしくね?」


「こっそりと言われましても、メイド達には出掛けることは伝達済みです」


「メイド以外の人にだよ」


君らは情報伝達早いから例外だわ。


「兎に角、案内はよろしくね?」


「はい、承りました」


宮殿を後にした私とイレーナは、メイド以外に私が女神だとバレないように街へと向かうのでした。






この世界の悪魔達が普段過ごしているのは、基本的に宇宙空間だ。何せ惑星は全て解体されてしまっているので、陸地というものが存在しないからである。この国の土地は全てが人口だ。イメージとしてはめちゃめちゃ大きな宇宙船(床だけ)みたいなのが多分一番近いだろう。


無論、床だけなので基本的には無重力無酸素になる………訳ではない。この世界の悪魔は肉体依存の生物なので、無重力は大丈夫でも無酸素の方は厳しいのである。いざとなれば魔力で空気を代替出来るのだが、それだって無限に出来る訳ではない。


なので、この世界の宇宙空間には空気が充満している。何を言ってるか分からない?言葉通りだ。ただただ魔法によって空気を常に生成し続ける装置が世界中に点在していて、そこから常に空気が供給され続け、それで世界全域を埋め尽くすほどに空気を生成しているというだけだ。別に理解できない理屈でもないだろう?


もう一つの問題である無重力の方も、これまた街のあちこちに点在している装置から発せられる魔法によって軽く重力を発生させる事で、街中における下方向を決定している。魔法と科学を組み合わせによる大量生産が上手くいってるんだろうな。


なので、街は基本的にSFチックな光景になっている。これまで訪れた世界では見れなかった珍しい光景なので、ただこうして歩いているだけなのに楽しい。恒星も全て解体されたので代わりとなる巨大光源が街の頭上で光り輝いているからか、暗い雰囲気とかも無いのが良い。観光してて凄い楽しい。


「イレーナ、これは?」


「これは魔力供給管ですね。街中のあちこちに設置された魔力吸収力場発生装置で吸収された私達の魔力のほんの少しを1箇所に集め、一定純度以上にしてから街中のあちこちに供給する為のものです。迂闊に触れると急激に魔力を吸収されるので注意してください」


「じゃ、あれは?」


「あれは召喚型電気自動車ですね。魔力ではなく電気で稼働する自動車の内、遠距離召喚が可能なタイプです。予め充電しておけば魔力を消費せずに動かせるのと、いつでも何処でも呼び出せる気軽さが売りの商品です」


本当に色々ある。権能を使ってこのト型世界の情報は集めてるけど、別に全部閲覧出来る訳じゃないからなぁ。こうやってイレーナに教えてもらう方が分かりやすいや。というか、普段私に対してめちゃくちゃ丁寧な対応をしてくれるけど距離感的には一歩引いてるみたいなイレーナが、なんか主従だけどそこそこ仲の良い友達関係みたいな距離感なのがめっちゃ良いよね。


「ね、イレーナ。イレーナが私を連れて行きたい所ってある?私、何処でも行くよー?案内してくれるんでしょう?」


「案内………ですか。プロテア様はどんな所に行きたいのですか?」


「強いて言うなら面白い所?」


「面白い所………さて、何処が良いのでしょう」


そう呟きながらも、イレーナは私の手を取って先導してくれる。とりあえず面白そうな所の候補がある方へ連れてってくれてるんだろうか。相手が悪魔なら心の声くらい丸聞こえにできるんだが………まぁ、やりたいとは思わない。わざわざ読心をする必要性とかゼロだし。


「………では、あそこなどはどうでしょうか」


「お、決まった?」


「はい。プロテア様もあそこならば満足………かは、分かりかねますが、楽しまれる事は出来ると思われます」


「おー。中々に期待させるねぇ。んじゃあ、連れてってね?」


「承知致しました、プロテア様」


どんな場所に連れてってくれるのだろうかという期待を胸に、私はイレーナに手を引かれていくのだった。

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