嬉しい

 私は何にも起こされずに自然に目覚めた。少しゴロゴロしてから、ゆっくりとスマホを覗くとそこには大量の通知が表示されていた。私は恐る恐るスマホを手に取るとそこにはブラック社からの大量の電話と一通のメールが入っていた。メールの送り主は、私と連絡をとれる唯一の女性(母親は除く)からである。この女性は私の危機を救った方である。私が三日も失くしていた鍵を見つけてくれたのだ。その上、よく私の話を聞いてくれる良い人である。しかし、お話も会社だけで、メールは初めてだ。少々緊張する。そして、緊張からか彼女のことを少し思い出した。彼女は、変わった二次創作小説を私のために書いているらしい。完成したら、読むこと。それが、鍵を拾ってくれた彼女へのお礼であった。しかし、なかなかなかなか完成しないので、忘れていた。今気づいたが、彼女なりの優しさだったのかもしれない。ここにきて、またやってしまっていることに気づけた。「申し訳ない。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る