暇人
布団に入ったからと言ってもすぐに眠れるわけではない。寝付くまでは暇なので脳を休めたくても勝手に働いてしまう。意外とこう言うときに良い案が出るもので、私の頭の中にはすでに案が出てきていた。「奏多に聞けばいいではないか」案である。予想外の出来事に頭が混乱していて、一番の近道を見失っていた。灯台もと暗しというわけだ。ことわざまで出てくる今の私は絶好調である。奏多が計画を立てたのだから奏多に聞けば良かったのだ。なぜ気付かなかったのかと私は笑った。とりあえず寝てから奏多に連絡することにした。――――いやいや待て待て、笑っている場会ではない。私は奏多に計画の手伝いをさせてしまったことに対して後悔しているではないか。このままではまた同じような後悔を作ってしまう。気づくことができてよかった。やはり、今の私は少し調子が良いようだ。
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