第76話 朝チュンという訳ではない
「‥‥‥おはよう。シルヴィア」
「‥‥‥おはよう、アウルム。‥‥‥私の身体、どこか変じゃなかった?」
朝、起きて隣にシルヴィアがいた。
「‥‥‥すごく、良かったよ」
「!!‥‥‥、もう! それはそれで恥ずかしい。でもアウルムって初めてじゃなかった‥‥‥よね?」
うーん、言うべきか、言わざるべきか?
俺の前世の話、これからずっと一緒にいるんだから言っておくか。
「シルヴィア、俺には前世の記憶があってな‥‥‥」
そこから地球の日本の話、前の人生であった事、覚えてる限り正直に話した。
「‥‥‥前に頭の中を覗いた事があったでしょう? その時によくわからない世界の事も見えたの。それがその「ちきゅう」ってところの話なのね」
「そういえば、そんな事もあったっけな。あの時はありがとうな」
「で‥‥‥、本題に戻るけどなんでそんなに上手なのよ?」
「‥‥‥、それはだな‥‥‥」
あまり言いたく無かったんだけどな。
日本で大学生の時に同棲してた女がいた。その女がまぁ分かりやすく言えばテクニシャンだったのだ。手解きを受けた俺は一応そっちの技術だけはまぁまぁだったんじゃないかな?
「‥‥‥という訳で‥‥‥いふぁい! にゃにひゅんの?」
両方のほっぺたを引っ張られた。
「もう!! そこはそんなに正直に言わなくても良いの!! その‥‥‥アレは他の人にはあまり使わないでよね!?」
エルフは長い寿命のうちでは何度か配偶者と共に過ごすことがあるそうだ。その期間は夫婦として仲睦まじく過ごすのが善とされているが、エルフ同士でない場合は期間内でもお互い別の配偶者を見つけても良いとされている。
理由は寿命の差だそうだ。
シルヴィアは膨れている。
その姿もたまらなく愛おしい。
「ごめんよ、大丈夫だよ。この身体でするのはシルヴィアだけだからさ‥‥‥」
「もう! あっ、ダメ! また‥‥‥そんなところ触ったら‥‥‥」
「今日は予定も無いし、いいだろ?」
「‥‥‥もう!」
その後、何度もした。
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