第21話

「お待たせしました。ミルクティーがお2つ、シフォンケーキがお2つ、ブレンドコーヒーお1つです」

「あら、早かったわね」

「山咲さん、シフォンケーキすごいクリームですよ!」

「クリームは当店マスターからのサービスでございます」

「やった!マスター、ありがとう」

「ふむ、やはりここのブレンドは素晴らしい」


綾人だけサービスがないのだが、そこは後日なんらかの形でオーナーがするのではないかと思っている。



「それでは、ごゆっくりどうぞ」


そうしてテーブルを離れる。



そういえば冬音嬢はこの間の小テストはどうだったのだ?良い点は取れそうか


そうですね。7〜8割は取れてると思うのですが


そんなに!?私なんか6割いくかどうかくらいよ?



冬音はどうやら頭が良いらしい。一ヶ月遅れて学校に合流して、すぐの小テストでいい点を叩き出せるそうだ。自分はどうだったか、と思いながら空いたテーブルの片付けを進めていく。



ついでに、というかテストで苦労しそうな後輩の姿が頭をよぎった。今回ばかりは自力で頑張ってもらいたい所であるが・・・・。

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