元カノからざまぁって思われて当然だよね⁉︎
猫の集会
何してくれてんの⁉︎
私の名前は、美智。
高校ニ年生。
そして彼氏がイケメン直樹君。
「直樹今日一緒に帰ろっ」
「あー、ごめん。今日友達と約束ある。」
「ふーん。わかった…」
直樹は、モテるし友達もたくさんいる。
私も友達いないわけじゃないけど、でも直
樹と一緒にいれる時間は、一緒に居たいの
にー‼︎
次の日
「直樹…今日は一緒に帰れる?」
「うん。」
「よかった、なら放課後ねっ。」
「りょーかーい」
なんか直樹冷めてない?
いつも私ばっかり直樹、直樹ってさ…
そもそもわたしから告白したけどさー…
前はもっと優しかったのにな。
「直樹、公園寄ろう。」
「えー、さみーよ」
「少しだけ」
… … …
放課後公園のベンチで二人で座った。
「ねー、直樹わたしの事好き?」
「うん。」
… … …
なんだろ…。
聞いたから答えるみたいな。
こんなんじゃ全然安心しないし満たされな
い‼︎
「もー、寒いし帰んねー?」
「あ…そうだね。」
寒いならあっためてくれよー‼︎‼︎
付き合いはじめて三か月目。
今日は、直樹の部屋で映画鑑賞。
映画が終わった。
意外と面白かったな。
「ねー、直樹。さっきの映画で流れてた曲さ、
ダウンロードしてみた、ほら。」
直樹に携帯を見せると画面上にメッセージ
がでた。
「久しぶり。元気?」
…うわっ、よりによってこのタイミング。
元カレの武志…
完全に見られたよな。
しかも、何も触れてこない…
「あのっ、これは…連絡先消し忘れてて…そ
の、深い意味はないの。」
「うん。別にいいよ」
えっ…別にいい⁈どういう意味⁉︎
わたしのことなんてどうでもいいって事⁉︎
どうなの?
なんか、揉めたくないしその事については、
それ以上話さなかった。
気まずいまま、帰宅。
もーっ‼︎
もちろん武志にも返事しない。
そういえば直樹って元カノからの連絡先と
かどうしてんだろ。
確か一年生のときまゆちゃんと付き合って
たよなー。
まゆちゃんに直接聞いてみた‼︎
「まゆちゃん、直樹の連絡先まだ残ってたり
する?」
「うん。なんで?」
「あのさー、もう直樹と連絡取り合う必要な
いよね⁈消してよ」
「は?別に関係なくない⁇今カノだからって
偉そーにしないでよ。じゃ」
はぁ?
なんかすっきりしない。
直樹元カノと連絡取りあってんだ。
だから、私にも何も言わないの?
ってかさ、なんで連絡取り合うわけ⁉︎
なんだかモヤモヤする!
「直樹‼︎直樹って元カノの連絡先とか消さな
いタイプ?」
「あー、うん。別にそのまま」
「なんでよ。消しなよ」
「なら、自分が先に消すべきじゃないの?」
あぁ、そう来たか…。
「なぁ、美智。オレたち別れない?」
「はっ、なんで⁉︎」
「なんか、そう思って」
「何それ⁈でもいいよ。別に私は‼︎」
勢いでつい言ってしまった…
私のバカ‼︎
バカバカバカー‼︎
でも、しょうがない…
直樹ほんとは、私のこと好きじゃなかった
っぽいし。
しばらくして、直樹はまゆちゃんとヨリを
戻したって噂が流れた。
ふーん…。
そんな噂が流れて数日後
まゆちゃんがわたしのところにやってきた。
「美智さー、直樹と別れたんだよね?なら、
連絡先もう消したんだよね⁈」
「えっ…あの…」
「まさか、わたしには消してよって言ったく
せに自分は、消さないわけ?信じらんない
んですけどー。」
…つっ。
頭にくる。
自分に。
私って見苦しい女。
自分が大嫌いになる。
まゆちゃんにしてみたら、私なんてただの
バカ女じゃん。
だから直樹も愛想つかしたんだな…
相手の事より、自分の気持ち優先にしてた
から…
もうこんな自分勝手女脱却してやる‼︎
まずは、まゆちゃんのところに向かった。
「まゆちゃん、この前はごめんなさい。連絡
先消してとかさ。」
「ううん。別れたのに消さなかった私も悪い
し。」
「私のことざまぁって思ってる?」
「そんなことないよ。」
「そっか。ありがと。私直樹の連絡先消した
の」
「そっか。」
「うん。じゃあね。」
「じゃ。」
私は、まゆちゃんと笑顔で別れた。
私は、直樹と別れて全ての男子の連絡先を
削除した。
もちろん直樹も。
ケジメってやつつけないとね。
そして今までは、よく休み時間いろんな男
子と話してたりしたけどそれもやめた。
そのかわり困ってる人がいたら男女問わず、
手を差し伸べることを心がけた。
ボランティアにも参加したり、積極的に委
員の仕事をやったり、毎日を楽しく充実し
たものにした。
なんでも一生懸命やってると楽しい。
日々充実〜!
心から笑えるようになった。
そして、嫌な自分を少し脱却した頃直樹を
放課後呼び出した。
「あの、直樹…ちょっといい?」
「ん?」
直樹が廊下に出て来てくれた。
「何?」
「あの、今までいっぱいごめん。それだけ」
「なんだよ。それ」
「うん…直樹には、たくさん嫌なおもいさせ
てしまったから。」
「ふーん。美智ってオレと別れてからやたら
楽しそうだよな。オレと別れてスッキリし
た?」
「ううん。そうじゃないけど、なんか直樹の
おかげで自分がかわれたきがするの。」
「そうなんだ。たしかに美智かわったと思う
よ。」
「私、かわった?自分じゃ少しましになった
かなって思うんだけどどういう風に写って
たりする?」
「美智の言うとおり良い風にかわってるよ」
「ほんと?よかったー。」
にっこり微笑んた。
「じゃ、私行くね」
「待って。なんかさっきから早く話終わりに
したそうだね」
「だってなお…き…。」
ギュ〜ッ。
「えっ、何してんの?直樹離してよ」
「やだ」
「でも、まゆちゃんが…」
「復縁なんてただのうわさだから。」
「あっ、そうなんだ…でも…」
「やり直したい。美智ともう一度」
「えっ…直樹。」
それから私達は、よりを戻した。
「直樹ー‼︎」
公園に寄り道。
「寒いから、はい!ホットミルク」
「おう、ありがと。ならお返しに」
ギュ〜。
寒い時は、あっためてよじゃなくてあった
めてあげたい。
なんでも求めてばっかりじゃだめだよね。
今は、
直樹の幸せが私の幸せでもある♡
元カノからざまぁって思われて当然だよね⁉︎ 猫の集会 @2066-
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます