13話 桜の暴走?

朝。目が覚め、ここ最近のことを振り返ると少し不思議で笑ってしまう。


突然、姉が近づいてきたと思ったら姉が実は龍人だったなんて、こんな話、桜にしたって信じないだろう。


何よりあの姉がわたし一緒に寝てくれたり

私のことを『好き』と言ってくれた。

私の好きとは違えどその言葉をもらえただけでも、飛び跳ねたいくらい嬉しかった。


しかしこのままで本当にいいのか。そう考えずにはいられない。


もしこの先姉が誰かと付き合い、結婚をしたら、私はその人のことを快く迎えるだろうか。

多分無理だ。

姉と付き合うのも結婚するのも私がいい。

本心でそう思ってしまうくらい自分はもう姉のことが好きになってしまっている。 


(ならいっそ...)

「はるかー?遅刻しちゃうよー?」

「は、はーい!」

危ない方向に進んでいた思考が姉の一言で

止まった。


そして朝食を食べ、姉と一緒に学校に登校した。

登校中も手を繋いできたり、前まで見せなかった笑顔で楽しそうに話してくれる姉を見て

さっき考えたことが頭によぎる。


そして、学校に着き、姉と別れるとすぐ後ろから桜が挨拶をしてきた。


「おっはよ〜」

「おはよ」

「ねぇねぇ、沙良先輩と何かあったのかな?」

「///?!」

桜からの突然の質問に思わず動揺してしまう。

「あれれぇ〜?図星〜?」

どこか恐ろしい雰囲気の桜がそのまま畳み掛けてくる。

「な、なんのことかな?」

苦し紛れの言い訳でなんとかこの場を凌ごうとする、流石にまずいか?

それにしても、まさか手を繋いでるところを見られた?いや、でも桜はいつも遅めに登校するし...

「ふーん、ま、そういうことにしときますか」 

いろんな考えが頭をよぎる中、桜の方から話題を切ってくれた。 


それからはいつも通り他愛のない話をしながら教室まで歩いた。

しかし桜はどこかつまらなさそうにしていた。


そして授業中も姉のことばかり考えてしまい授業に集中できず、ボロボロだった。

1時間目の国語では話を聞いてないのがバレて注意され、2時間目の体育でのバレーボールではボールが来てるのに気付かずに顔面にボールを受けたり、とにかく散々だった。


そして気づけばお昼休み、自分の席で桜と弁当を食べようとすると姉が教室の前で

「もし良かったらお昼一緒に食べない?」

と言ってきた。


私は断る理由もないからOKを出そうとすると

桜が私に抱きついてきて

「えぇー、沙良センパーイ、あたしに譲ってくださいよー」

と何やら不満そうに訴えていた。

「別にいいでしょ、それよりはる、屋上に行こ」

「ちょっ、待って」

何故か姉に手を掴まれそのまま引っ張られてしまう。

「あっ、待って私も行く!」

気づけば桜もついてきて屋上でお昼を食べることになった。


_________________________________________

あとがき


いつも通り遅くなったことをお許しください!


最後に龍姉を更新したのがいつかもわからないくらい久しぶりの投稿になって僕自身驚いてます。本当にすみません


これからもマイペースに投稿していきますので応援よろしくお願いします!















 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る