第8話 その夜秘密を知る
姉が枕を持って私の部屋に来て一言
「一緒に寝ない?」
と言ってきた。
本当にどうして??
私はパニックになって思わず「うん」と答えてしまい、姉は嬉しそうに私のベッドに腰掛けてきた。
「こんなふうに話すのは久しぶりね。」
「う、うん。そうだね」
確かにこんなふうに話すのは小学生の頃ぶりだ。
あの頃はただ純粋に。
「ねえ、さっき私の部屋を覗いたでしょ。昨日の夜も」
「え、」
「やっぱりか」
「いや、別にやましい気持ちはないよ!!」
なんと姉にのぞいたのがバレていた。その事実が私を不安にさせ慌てて否定す
る。
すると
「昨日の夜見たのは本物だよ」
「ん??」
「私は龍人?ってやつなの」
「ん?????』
「やっぱり分かんないか。ねえハグしていい?」
「え?」
姉の突然のカミングアウトと内容に困惑していると柔らかくて優しい香りが近づいてきて私を包んだ。その香りが離れると。
そこには髪が赤くなり、ツノが生え、背中からは翼を生やした姉がいた。
その姿を見た私は思わず「かっこいい」と口に出していた。
その言葉を聞いた姉はキョトンとしてから。
「あはははっはは!」
と大きな声で笑い始めた。ひとしきり笑い終わると。
「この姿がかっこいいか。ふふっ」
「ほ、本当にかっこいいし。きれいだよ!」
自分の思いつく限りの言葉をかける。今の姉は本当にかっこいいし美しいこれは
本心だ。
「実はこのことを言ってはるかがどんな反応するのか気になったんだ」
「どうして?」
「昨日見られたのには気づいて、今日積極的に近づいてみて少しでも嫌そうな顔をしたらもう近づかないようにしようとしたの。でもあなたは知らないみたいな顔をするから目の前で変身したらどんな反応するのか気になったの」
「へ、へー」
言えない。今日1日姉に興奮しててたなんて言えない。
「でも、そうか、かっこいいか。はるかが言うなら間違いないね」
姉はすごく嬉しそうにそう言うと私のベッドに潜って。布団を持ち上げ
「さあ、一緒に寝よ?」
と誘ってきた。その姿をみて思わず固まっていると体を引っ張られ、抱きしめられた。
すぐ横に姉の顔があるのを意識すると体全身が猛烈に熱くなる。
「おやすみなさい」
優しい声で私の耳元でそう呟く姉。
やめてください永眠してしまいます。
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あとがき
第8話ご覧いただきありがとうございました!!
気づいたら秘密を暴露していて僕自身驚いています。やったぜ?!
こんな感じで作者も何を書いているかわからない作品ですがこれからも応援よろしくお願いします!!
応援メッセージやハートマーク、非常に励みになっています!
アドバイスなどがあれば気軽に書いてくださるとすごく嬉しいです!
では次のお話で!!
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