この恋が叶うなら

ハッピーバースデー🎂

   第1話    by由紀乃

「早く行こうよ!入学式遅れるよ!。」


 今日から中学生!小学生ともおさらばだー!


 新品の制服に目を輝かせた私は、今日から中学生の仲間入りをする。


「おい、ちょっと待てって。転ぶぞ。」


 こいつは、幼なじみの亮介。親同士が仲良くて小さいときから一緒に登下校をしている。私をいっつも子供扱いするからちょっと嫌なんだけどね。


 亮介とは家も隣で、小さいときからよく一緒に遊んでた。今は、恥ずかしいし勘違いされたくないから、ちょっと距離を置いてる。だから、不安なんだよね。

 

「おっ。クラス、発表されたぞ。」


 おお!発表された!私はどのクラスかなって見てみたら、2組だった。

 亮介は、っと。3組だ。


 あーあ。離れちゃった。まあでも、大丈夫だよね、一緒に登下校出来るしって思ってたら…。


「嘘だろ…。まじか…。」


 ん? 亮介?なんかまずかったのかな?クラス表見て固まってる…。


 そういえば、亮介とクラス離れるの初めてかも!


 こうなったら聞くしかない!


「どした?クラス離れるのそんなに嫌だった?私いなくても大丈夫だって!」


あれ?反応なし?



 「由紀。お前そんなこと思ってたんだ。もう俺がいなくても大丈夫なんだな。安心したよ。」



 えっ。嘘。私なにかした?めっちゃ怒ってる。やっば!すぐ仲直りしなきゃ。


 亮介の後を追いかけようとした、その時!

 

『〇〇中学新入生の人はクラスごとに並んでくださいー!』


 うそ。こんなタイミングで!?運悪すぎ。


 そう思ってる間。亮介の姿は目の前から消えていた。





               ー次話に続くー

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る