シューシューいうコロッケが食べたくなったので………作ってみた!
Ochi Koji
第1話 シューシューというコロッケが食べたくなった………前編
自炊を本格的に始めたのは、S急便の藤田さんから、ハノイにも日本品質のデリバリーの野菜がありますよと紹介されてからである。S急便で配達しているらしい。
藤田さんもハーフサイズの野菜を2週間に1度取っていると言うことで、では僕もと言うことでお願いした。
始めてみるとこれが実に便利で、玉ねぎやジャガイモ、ニンジン、キャベツにほうれん草と日本と同じ野菜が組み合わされて届く。
例のパプリカやニガウリ、茄子、里芋、大根、ゴボウまでが届くので実に楽しい。ベトナム人に言わせると恐ろしく高い価格と言われるのだが、市場で買うことを考えると手間が掛らず至極便利だ。
オプションでお肉や卵も頼める。
どうやって料理をするかと言うと、当初は適当に炒めたり、煮たりしていたのだが、最近はネットで、配達された野菜を元にレシピを検索して調理をしている。
これがまたとても便利で、結構それらしく出来るから不思議である。
最近わかったことだが、日本料理と言うのは、こんなにお砂糖を使うのかと驚いた。割烹や居酒屋で食べている分には、そういった意識は全く無かった。
例えば僕の好きな「茄子の煮浸し」。
だし汁にかなり砂糖を入れるのだ。そして入れないとあのいつもの味にはならない。本当に驚いた。てっきりだしが効いてあの味になると思っていた。
醤油とみりん、酒とお塩そしてお砂糖も日本料理の重要なキーである。煮物や三杯酢などの和え物にも必須である。チラシ寿司にも欠かせない。
だんだん慣れてくると料理のレパートリーも増えてきた。
事前に味付けをした鶏肉と片栗粉をビニール袋に入れて良く振って作る「から揚げ」も覚えた。
天ぷら粉を購入してかき揚げや野菜の天ぷらも作ってみたが、思いのほか良く出来る。
ビールを呑みつつ、料理を作るのも結構楽しい。摘まみ食いをしながら悦に入って呑むビールは最高である。
そう言えば昔そんな番組があったように思う。料理を作る過程自体を楽しむのだ。
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