吾輩は四十二歳である
羽弦トリス
第1話プロローグ
吾輩は四十二歳である。名前は羽弦トリスと言う。生まれは九州は鹿児島県である。
昭和五十四年に生まれ、十八歳で鹿児島を出て、大学進学の為に上京したが母が病気になり、実家に戻り地元で働いた。その後、母が仕事復帰した事と金を稼ぐために、名古屋に移り住む。
彼女の寮に一ヶ月間お世話になった。所持金は三万円だから、バイトをした。ガードマンの。お金を貯めて、賃貸マンションに住む。
名古屋は大いなる田舎である。住み易い。さて、アルバイトしながら就職活動した。二十三歳の頃だ。そこで、団体職員の募集があり入社試験と面接があった。試験内容は高卒なら誰でも解ける問題ばかり。
小論文は、問題と答えを知っていたのでラッキーだった。 高校の時の過去問で解いた事があるのだ。
さて、一週間後。携帯電話が鳴る。
合格。
僕はとても喜んだが、この会社の入社で人生が大きく変わるのだ。
付き合っていた彼女は、看護師であり外科のオペ看だった。高校からの付き合いで頭が良く、いつも僕をバカにして、ネクタイしない仕事は会社じゃないと言う。
会社は作業着に着替えるのだ。第三者証明機関なので、貨物船に乗り輸出入をチェックするのが仕事。スーツ着てたら、船のタラップのグリスで泣く羽目になる。
後々、現場監督になり仕事中もワイシャツ着ていたが……。
これから、僕の長い話しが訪れるのだ。
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