第3話

さて…この子は初心者…負けて落ち込まないように励ましてあげないとな…!


「なぁ、初心者なんだろ?色々教えてやるから放課後一緒にデッキ組もうぜ」

「え?…へ、変態!」


は?なんで?

そうはならんやろ


「なんでそうなるんだよ…」

「だって、そう言ってくる人は大体体が目当てだってお母さん言ってたもん!」


えっ、なんかそういうスラングだったの?

ってかお前男じゃろがい!


いやぁ…最近の小学生はマセてんなぁ…


「おい、お前その娘に勝ったからってむりやり言うことを聞かせる気か!?」

「えっ、違うけど…」


誤解が解ける前にさらに別の誤解が出てきたでござる…


「問答無用!俺とバトルだ!俺が勝ったらその娘を開放させてもらう!」

「わかった、その代わり俺が勝ったら俺の話を聞いて貰うぞ」


そして勘違いを止める!


そのために俺が使うデッキは…鬼畜バーン

転生する前の世界でのTier1デッキだ、このデッキの恐ろしい所は…まだ秘密


前の世界でもまだこのデッキは規制されて無かっただからこの世界で規制されてる訳無いよなぁ!?


「先行はお前にやるぜクズ野郎」

「いや勘違いだって!でも先行はありがたく頂きます!」


このデッキ先行だとクソ強いしね!


「じゃあ先行の俺は手札の自爆兵士セルフボマーキッドを破壊してデッキから自爆と名前につくカード、自爆兵士セルフボマーキッドをサーチその後破壊されたキッドの効果でお互いに500ダメージこれを2回繰り返しお前に計1500ダメージそして自爆将軍セルフボマージュネをサーチ、その後手札のジュネを破壊してキッドを手札に戻してもうキッドの効果で自爆特攻をサーチして計2000ダメージ更に俺は自爆特攻の効果でこのターン自分に与えたダメージの2倍のダメージ…4000ダメージを与えるからゲームエンド、ありがとうございました」


この世界がアニメ準拠でライフ4000だからワンキル楽だったなぁ


因みに自爆特攻は昔のカードでたまたま自爆って名前につくからサーチが効いたせいで凶悪兵器と化したカードでこのデッキは自爆特攻に特化したワンキルデッキだ


とはいえ自爆セルフボマー自体がそれなりに戦えるテーマだから中々凶悪なデッキだよなぁ…


しかも大体1~2ターンでゲームが終わるって言うね本当にロクでもねぇな…


「なっ…ワンターンキル!?くっ…すまない…僕が弱いせいで…!」

「そんなぁ…」


「いや待て勘違いするな、本当に初心者だからデッキの組み方とかを教えようと思っただけだ」

「え?なーんだ!そうなの?それなら良かった!」


「え…?もしかして俺必要無かった感じ?」


そうだね、完全に余計だったな

つーかお前のせいでこっちはアニメだとほぼ確実にワンキルできるデッキを晒してしまったんだぞ!?


この世界でこれが流行ったらどうするんだよ!

地獄絵図だぞ!?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る