スワロウ
マッピー
1
あの日、彼女の魔法は解けた。
彼女を縛るものはすべて消え去り、ただただ残ったのは忘我する自分だった。それは性的な快感よりも上にある、ロマン的なものである。胸に負った弾丸の傷もその前では無力だった。操縦桿を握る手にはもう力は入らぬのに彼女は酩酊してるかのように、頬を緩めて笑う。
何も感じない、何も感じたくはない。
セルリアンブルーの真ん中でとわを過ごす。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます