*§*――新婚――*§* 編
女神さま。「ママ活」に 沼る①
この時代の悲劇は、1970年代から抱えてきたの「環境ホルモン」の問題です
どんなに柔らかく包み込んできたとしても、この問題は私たちの細胞に深く、根本まで突き挿さってしまい......ついには、DNAにまで大きな「役割の変更」を引き起こしてしまいました
そう、男女の性格が中性より、且つ、やや
――この物語は、そんな時代を生きる
「女神家のひとびと」の波乱と日常を描いた作品である――
◇
pipi! pipi! pipi pipi pipi !!!
目覚まし時計のアラームが、猛々しく鳴り響く
我が家の1日は、こうしてカーテンを開け、朝のお天道様を迎え入れる...
...ようには、出来ていない(-_-;)
「おきろー」 バンバン! -部屋の壁を叩きながら、妻の覚醒をうながす-
妻の名前は、
まさに、天使のような名前だけど、寝相が、おっさんだ
かつて、「平成」と呼ばれた時代の典型的な性格のオジサン派である
ただし、彼女は女性である
そして、女神さまのように愛らしい
そう、そこが問題なのだ...
かわいい部下の為なら、股だって赤字覚悟で開いてしまう
元・部下の自分が言うのだから、こっぱずかしいけど、事実なんだよな(~_~;)
彼女いわく『なんとな~く、あなたとなら入籍しても良いかな?って思えて』と
当時の俺は、感動して いそいそと 婚姻届けに判を押したのだが、、、
――それが、間違いだったようだッ!
まさか、こんなにも自堕落な女性だったとは……
お父さん、お母さん。
親の苦言と受け入れずに、後悔している自分をどうか許してください
――遠く離れた実家の両親を思いつつも、水で濡らしてレンチンした、温かいタオルを美羽の顔にかけてやる
「ぶッ! あっち!?」
「起きろ。そして、隣で寝ている少年は誰だ?
さぁ、答えろッ」
美羽は、わけが分からん、といった顔で隣を見る
「わッ? だれ?!」
開口一番、驚ているな、こいつは
しかし、俺は知っている。いつもの‐ネタ‐だ
これで、何度目の青空か?
いや違う。冷静になれ!
この前の浮気を怒って、実家に帰った俺の考えが甘かったのか?
はぁ・・・
最初の頃は、仕方ないなぁ、可愛いなぁ、などと思っていた
だが、こうちょくちょくお持ち帰りしてくる妻をみると、さすがに無いわ
「こんどは、どこで拾ってきたんだ?」
「えっ、と。どこでしょう?」
と、シラを切ろうとする
おまえ、いい加減にしろよ!と言いつつ、美羽のスマホを破壊する真似をする
「ま、待って! はなす、話すってば!
ほら。さいきん、夫婦の関係がマンネリじゃない
だから、火遊びみたいなことをしたくって・・・」
「したくって?」
「高学歴のイケメン男子という、お水が欲しくなったのよ」
「……それもそうだな。よし分かった」
「……おぉ。わかってくれたか。さすが、
はにかむような笑顔を向けてくる美羽を見て、離婚届を彼女の眼前につきだす
「わかってない、わかってない! 全くわかってないじゃない?!」
「当たり前だ。どこの
「待って。まずは、話し合いましょう。そうよ。
それに、あんまり大きな声を出すと彼が起きてしまうじゃない」
「……そうだな。まずは、その少年を捨ててこようか」
その少年は、どこからどう見ても高校生にしか見えないよな…
これは、ご近所さんに見られる前に処理をしなければならない
曲がりなりにも、妻は、環境庁長官の第一秘書をやっているのだから――
つづく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます